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トヨタ、2021年3月期 第1四半期決算を発表。営業利益139億円、純利益1588億円の黒字確保
トヨタ・レクサスブランドの販売台数は見通しを上まわるペース
2020年8月6日 15:18
- 2020年8月6日 発表
トヨタ自動車は8月6日、2021年3月期 第1四半期の決算内容を発表した。
第1四半期の連結販売台数は、主に新型コロナウイルス感染拡大に伴い各地域で販売が減少し、前年同期比で50.0%の115万8000台となった。営業収益は前年同期比3兆1204億円減の4兆6007億円、営業利益は前年同期比7266億円減の139億円、税引前利益は前年同期比7327億円減の1182億円、当期利益は前年同期比4602億円減の1588億円となり、大幅に販売台数が減少している中でも黒字を確保したのがトピックとして挙げられる。
営業利益の増減要因について、為替変動の影響により750億円の減益、原価改善の努力は100億円の増益となった。販売面での影響は、主に新型コロナウイルス感染拡大に伴う販売台数の減少を挙げており、8100億円の減益とした。また、諸経費の増減・低減努力で750億円の増益となったとのこと。この結果、為替・スワップ評価損益等の影響を除いた営業利益は7250億円の減益となっている。
トヨタ・レクサスブランドの販売台数については、前年同期比69%となる170万6000台となり、5月時点で見通していた約60%を上まわって推移。
今回の報告の中で、2021年3月期の連結販売台数の見通しとして期首前提に対し20万台増の720万台を見込むとともに、トヨタ・レクサスブランドの販売台数については、期首前提に対し30万台増加となる830万台を見込むことを発表。加えて今後のトヨタ・レクサスブランドの販売台数の回復ペースについては、前年同期に対して第2四半期は約85%、第3四半期は約95%、第4四半期は約105%と、徐々に回復していく見通しであることがアナウンスされた。
なお、通期の業績見通しでは、連結販売台数の増加を見込んでいる一方、今後の新型コロナウイルスの感染拡大や収束の状況によって経営環境が大きく変動する可能性があることなどを踏まえ、営業収益と営業利益については5月時点の見通しを変えず、税引前利益は8900億円、当期利益は7300億円を見込んでいる。