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トヨタ、新団体「水素バリューチェーン推進協議会」に参画 水素社会の早期実現に向け2021年2月に政府提言へ

共同代表者に代表取締役会長の内山田竹志氏が就任

2020年12月7日 発表

 トヨタ自動車は12月7日、早期に水素社会を構築することを目的にした新団体「水素バリューチェーン推進協議会(Japan Hydrogen Association:JH2A)」に加入したと発表した。

 JH2Aは、9社の理事会員として、岩谷産業、ENEOS、川崎重工業、関西電力、神戸製鋼所、東芝、トヨタ自動車、三井住友フィナンシャルグループ、三井物産(50音順)のほか、会員87社(2020年12月2日時点)が参加する団体。

 共同代表者として、トヨタ自動車 代表取締役会長の内山田竹志氏、三井住友フィナンシャルグループ 取締役会長 國部毅氏、岩谷産業 代表取締役会長兼CEOの牧野明次氏が就任している。

 同協議会では、サプライチェーン全体を俯瞰し、業界横断的かつオープンな組織として、社会実装プロジェクトの実現を通じて、早期に水素社会を構築することを目的としている。

 具体的な活動内容としては、事業化・規制ワーキンググループで、社会実装プロジェクトの創出、規制緩和などを政府へ提言するほか、渉外ワーキンググループで、関連団体との連携、Hydrogen Councilとの連携強化、広報を実施。調査ワーキンググループで、調査・分析を行ない、情報発信、調査レポート作成などを行なっていく。

 今後、2021年1月~2月にワーキンググループ活動内容についての議論、水素普及に向けた論点出し、政策提言に向けた情報収集を実施。2021年2月に政府へ提言することを目指す。

 トヨタでは、JH2Aへの参画に対して、CO2排出量削減による地球温暖化抑制に貢献するためのさまざまな取り組みの一環として、JH2Aが掲げる「早期に水素社会を構築する」という目的の実現に向けて、JH2Aの仲間とともに積極的に取り組んでいくとしている。

水素バリューチェーン推進協議会の概要を紹介するスライド