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メルセデス・ベンツ、高級EVセダン「EQS」を2021年前半に生産開始
2022年に3大陸の7か所で計8台のEVモデルを生産へ
2020年12月15日 15:31
- 2020年12月14日(現地時間) 発表
メルセデス・ベンツは12月14日(現地時間)、高級EV(電気自動車)セダン「EQS」を、メルセデス・ベンツのジンデルフィンゲン工場(ドイツ)で2021年前半に生産開始することを明らかにした。
同発表と合わせて、メルセデス・ベンツのEVモデル「EQ」シリーズの生産計画も明らかにされ、2021年1月にワールド・プレミアされるコンパクトSUV「EQA」を、ラシュタット工場(ドイツ)と北京工場(中国)で生産開始。また、コンパクトSUV「EQB」をケチケメート工場(ハンガリー)と北京工場(中国)で生産開始予定。
2021年後半には、ビジネスセダン「EQE」をブレーメン工場(ドイツ)で生産、その後まもなく北京工場(中国)で生産開始予定。さらに、2022年には、タスカルーサ工場(米国)で「EQS」「EQE」のSUVモデルを生産開始予定という。
これにより2022年には、メルセデス・ベンツはすでに生産が開始されている「EQC」「EQV」と合わせて、3大陸の7か所で計8台のメルセデスのEV「EQ」モデルを生産することになるという。
車両の生産体制と合わせて、メルセデス・ベンツのバッテリー生産ネットワークも準備が整い、ウンターテュルクハイム/ヘーデルフィンゲン(ドイツ)において「EQS」「EQE」用バッテリーシステムを生産開始。カーメンツ(ドイツ)、ヤボル(ポーランド)、北京(中国)の工場でコンパクトSUV用バッテリーシステムを生産。2022年からは、タスカルーサ(米国)のバッテリー工場で、EQSとEQEのSUV用バッテリーを生産予定としている。
ダイムラーAGとメルセデス・ベンツAGの取締役会メンバーで、ダイムラーグループリサーチ責任者とメルセデス・ベンツカーズのCOOであるMarkus Schäfer氏は「メルセデス・ベンツは“エレクトリックファースト”戦略により、一貫してカーボンニュートラルへの道を歩む変革のために、多額の投資を行なっています。車両やバッテリー工場のグローバルな生産ネットワークによって、私たちの車両ポートフォリオは電動化されます。私たちは、e-モビリティの分野をリードし、特にバッテリー技術に焦点を当てるつもりです。私たちは、研究開発から生産に至るまで、また戦略的協力も含めて包括的なアプローチを取っています」と、電動化に向けた取り組みを強調している。