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ホンダ「N-BOX」マイチェン説明会 狙いは「これでいい」ではなく「これがいい!」で選ばれるクルマ

グランドコンセプトは「こだわりカンドーBOX」

2020年12月24日 発表

本田技研工業の軽自動車「N-BOX」がマイナーチェンジ。目指したのは「これでいい」ではなく「これがいい!」で選ばれるクルマ

 本田技研工業は、軽自動車「N-BOX」をマイナーチェンジして12月25日に発売する。価格は142万8900円~223万3000円。

 マイナーチェンジに合わせて行なわれた説明会では、その狙いや刷新した内外装デザインについての説明が行なわれた。

N-BOX
N-BOXの内装
N-BOX カスタム
N-BOX カスタムの内装
エンジンは最高出力43kW(58PS)/7300rpm、最大トルク65Nm(6.6kgfm)/4800rpmを発生する自然吸気と、最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク104Nm(10.6kgfm)/2600rpmを発生するターボをラインアップ
ホンダアクセスの純正アクセサリー装着車

 説明会ではまず本田技研工業 商品ブランド部 商品企画課 樽谷眞氏が「Nシリーズ」のこれまでの経緯やN-BOXが支持される理由、今回のマイナーチェンジの狙いなどを紹介。

本田技研工業株式会社 商品ブランド部 商品企画課 樽谷眞氏
「Nシリーズ」のこれまでの経緯
N-BOXが支持される理由

 N-BOXのマイナーチェンジの狙いについては、運転席や助手席が静かであれば十分という軽自動車の概念があると言い、今回のマイナーチェンジではそれを打ち破って、後席としっかり会話のできる静粛性を提供。さらに、今回のN-BOXはリア席にもセンターアームレストを採用して、後席に乗る人のことも考えた軽自動車としたところを特徴としていると紹介。

 樽谷氏は「デザイン性、安全性能、空間、走行性、ブランドに至るあらゆる質が高いというところがN-BOXだととらえています。お客さまに選ばれ続ける理由としては、質の高さに満足ができて、誰が選んでも間違いのないクルマであり、それによって提供される豊かな生活といったところが支持されていると考えております」とN-BOXについての見解を述べつつ、「2011年頃ですと子育て層の女性というのが約3割、さらに子離れ層の女性を合わせると“ママユーザー”が4割を占めるクルマでございました。しかし、今では男女比率はほぼ半々、各世代から平均的にお客さまを獲得できているという状況です」と、実際に誰からも選ばれるようなクルマであるということを示した。

 そこで、今回のマイナーチェンジでは、N-BOXの地位をさらに盤石にしていきたいという狙いから、強みをさらに伸ばすというところに集中。満足度が非常に高いスタイルや外観、内装のデザイン、安全性といったところをさらに1段引き上げることで、今まで「これでいい」と満足していたクルマを「これがいい」と積極的に選んでもらえるクルマに進化させたとした。加えて、「新型コロナ禍においても日本で一番選ばれるクルマとして何かできることはないか」ということで、「くるますく」というウイルス対抗用品を設定したことを紹介した。

マイナーチェンジで目指した姿
商品強化の方向性

 最後に樽谷氏はマイナーチェンジをしたN-BOXについて「シリーズ企画に基づきながら、Nとしての開発思考を共にしているNシリーズ、『N for Life』の元で、しっかりと世の中の皆さまの生活を豊かにしていきたいという想いを込めています」と述べて説明を締めくくった。

コロナ禍におけるエアクリーンフィルター用抗ウイルス用品「くるますく」をディーラーオプションに設定
TV-CMメッセージ
シリーズ全体での取り組み強化について

パワートレーン、内外装など細かなブラッシュアップを実施

 続けて、本田技研工業 四輪事業本部 ものづくりセンター 開発責任者 宮本渡氏がN-BOXのマイナーチェンジのトピックについて説明。

本田技研工業株式会社 四輪事業本部 ものづくりセンター 開発責任者 宮本渡氏
Nシリーズ/N-BOXの振り返り

 今回のマイナーチェンジでは、N-BOXの個性をさらに磨くことによってママユーザーはもとより、さまざまな家族に使用してもらえるよう、ユーザーの幅を広げるために開発。グランドコンセプトを「こだわりカンドーBOX」と定め、N-BOXが築き上げてきた広さや安心、上質、クラスレスな価値をさらに磨くことにより、より多くの人に選ばれることを目指してこだわりの個性を進化させた。

新型N-BOX投入の狙い
グランドコンセプト
ダイナミックコンセプト

 パワートレーンについては、特に高速道路の合流などの加速性能、走りと燃費の性能のバランス、環境負荷性能の向上について取り組んだほか、Honda SENSINGの各機能を高速道路の120km/hに対応するなど最新の機能にアップデート。後方誤発進抑制機能はセンサー数を2から4に増やし、パーキングセンサーとしても使えるように機能を盛り込んだ。

Honda SENSINGに後方誤発進抑制機能を追加
Nシリーズのパワートレーンについて
パワートレーンの環境対応を強化

 トランスミッションでは、CVTに2つの新たな制御を採用。「Gデザイン制御」では従来のCVTの制御に加えてより早くGが立ち上がり、そのGを持続。また、ブレーキ操作によって賢くシフトダウンする「ステップダウンシフト制御」も採用し、坂道でのエンジンブレーキや減速から加速といった場面で安心・快適かつダイナミックな運転を体感できるようにした。

 そのほかにも、フロントドライブシャフトやプロペラシャフトの振動に対するチューニングやCVTのギヤ歯面研磨工程追加によって、ノイズやバイブレーションを改善するなど、低振動・低騒音化の技術によって商品性を向上。リア席を開けた履歴を記憶して、クルマから下りる際にリア席の貴重品や荷物などの置き忘れに対してメーター表示で注意を促す「リアシートリマインダー」を追加したことを紹介した。

CVT制御について
低振動・低騒音化技術を採用
リアシートリマインダーを新設定

 また、本田技術研究所 デザインセンター エクステリアデザイン担当 石川厚太氏は、ノーマルとカスタムの違いをさらに明確化したというエクステリアデザインについて説明。

株式会社本田技術研究所 デザインセンター エクステリアデザイン担当 石川厚太氏

 ノーマルグレードはユーザーのライフスタイルになじむよう、シンプルさと機能性を追求。一方でカスタムグレードでは高級感や存在感を高めることで所有感をさらに感じられるように進化させた。これら2つの方向性を明確に表現することで、各ユーザーのこだわりに対応し、さらなる市場拡充を図るといった狙いを示した。

ノーマルグレードとカスタムグレードの違いを明確化

 ノーマルグレードのデザインの変更点では、ニュートラルで親和性のある個性をさらに際立たせ、ヘッドライトはエクステンションの表面処理を変更し、より親しみやすさを創出。フロントグリルはメッキの重心を下げることによってさらに端正で落ち着いた印象を与えた。ロアグリルには品のあるワイド基調のメッキバーを配置することによって、さらなる充実感を演出している。

ノーマルグレードのエクステリアデザイン

 カスタムグレードの変更点では、ユーザーの所有感をさらに高められるデザインを目指し、立体感を強調するアッパーグリルメッキ形状に進化させ、精緻な表情を残しつつも全体で押し出しの強化を図った。さらに車体を大きく見せるため、アッパーグリル、ロアーグリルまわりをワイド基調に変更するとともに、ライセンスをセンターに配置することによって中心からの押し出し感を強調させ、ノーマルグレードとの差別化を図った。また、リアに関しては、ロアーメッキを追加することによって背面の存在感を強化している。

カスタムグレードのエクステリアデザイン

 本田技術研究所 デザインセンター CMF 濱村奈奈絵氏は、カラーとインテリアデザインについて説明。

株式会社本田技術研究所 デザインセンター CMF 濱村奈奈絵氏

 ノーマルのボディカラーは、質感と透明感を高めたプレミアムサンライトホワイト・パールへ刷新し、バランスをとった7色を展開。

 インテリアでは、これまでの明るい内装から安心感を与えるダークブラウンへと刷新。ステアリングの加飾もホワイト加飾パネルとコーディネートした色への変更して、シート表皮を引き立てるような内装全体の深掘り進化を図った。また、使い勝手向上を踏まえてシートバックテーブルを標準装備とした。

 カスタムのエクステリアカラーは、軽快感ある定番のブルー系の色を変更し、ダークブルー系の上質で精悍なたたずまいのミッドナイトブルービーム・メタリックへと刷新し、重厚感ある6色を展開。

 インテリアでは定評のあるブラック内装、シート表皮は継続適用として、加飾を刷新。マルチブラック塗装は漆黒の中に青みを帯びる高発色のパールを用いて深みのある奥行き感を与えたものとした。また、シートアクセントは内装全体の色調を揃え、異質感を重視する大人で硬派な印象へと進化させた。

ノーマルグレードのインテリアデザイン
カスタムグレードのインテリアデザイン

 さらに、今回は個性を求めるユーザーに向けて2トーンスタイルを進化。現行の2トーンスタイルはルーフとミラーの色変更のみとなっていたが、新しくグリルやインテリアを含めて車両全体をコーディネートすることで、N-BOXの世界観を広げている。

 ノーマルのコーディネートスタイルでは、エクステリアはブラウンルーフに統一し、新たにスチールホイールを適用。ドアハンドルにはメッキを施し、ボディカラーは厳選した3色の展開とした。インテリアはダークブラウンで安心感を付与。ブラウン色調の塗装加飾とシート表皮として、高級感あふれる仕立てのよいコーディネートスタイルとした。

 カスタムのコーディネートスタイルでは、エクステリアはダークメッキを施したフロントグリル、アウタードアハンドル、リアライセンスガーニッシュ、ブラックのアルミホイールを用いて重厚感のあるスタイルとし、ボディカラーは軽自動車初となるプレミアムクリスタルレッド・メタリックを含む3色を設定。インテリアはブラック内装に軽自動車初となるフル合皮のシートを採用するとともに、加飾パネルのマルチボルドー塗装には偏光パールを用いて高級感あふれるスタイルとした。

2トーンスタイルの進化
ノーマルグレードとカスタムグレードを差別化
ノーマルグレードのコーディネートスタイル
カスタムグレードのコーディネートスタイル

 N-BOXのマイナーチェンジモデルと同時に発売される純正アクセサリーについては、ホンダアクセス 純正アクセサリー 開発責任者 松岡靖和氏が説明。

株式会社ホンダアクセス 純正アクセサリー 開発責任者 松岡靖和氏

 コンセプトを「The best choice of BOX」として、使い勝手や個性・機能でN-BOXの機能をさらに引き立てるラインアップとした。

 ユーティリティアイテムでは、N-BOXの主要ユーザーである子育て世代に向けて日常での使い勝手や快適性を向上させるアイテムをラインアップ。毎日のちょっとした不便を解消するアイテムとして、ハンドルを引かなくてもボタン操作だけでスライドドアの開閉ができる「ワンタッチスライドドア」や、両手が塞がっていてもスライドドアが開閉できる「ハンズフリースライドドア」を設定。

 また、プロテクションアイテムとして、狭い駐車スペースや風の強い日でも安心してドアを開閉できるよう、ドアのふちを傷つきから保護する「ドアエッジモール」を追加投入。N-BOXを大切に気持ちよく使い続けられるアイテムを充実させている。

 安全アイテムでは、駐車時や高速道路での走行時の運転をサポートするナビオプションの、「リアカメラde安心プラス」がver.3に進化。

 スタイリングアイテムでは、ノーマル向けには白を基調としたアクセントカラーでおしゃれなカスタマイズを、カスタム向けには外観の印象を変えるフロントグリルを今回新たに開発し、力強く高級感のあるカスタマイズをより進化させた。カスタム用のフロントグリルはクロームメッキとブラックの2種類を設定し、好みによって選べるようにしたほか、マットガードは、従来の機能性だけでなくデザインを一新し、スタイリングの統一感を図ったものとした。

純正アクセサリーのコンセプト
ユーティリティアイテム
スタイリングアイテム