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BMW、新型「4シリーズ カブリオレ」を千葉県印西市の新部品センターで初公開

EVやPHEVなど電動化モデルの需要拡大に対応する新部品センター

2021年2月25日 発表

ビー・エム・ダブリュー株式会社 代表取締役社長 クリスチャン・ヴィードマン氏(写真右)

 ビー・エム・ダブリューは2月25日、同日より発売した新型「4シリーズ カブリオレ」を、千葉県印西市に新たにオープンする部品センター「リージョナル・ディストリビューション・センター印西」のオープニングイベントにおいて初公開した。

高電圧電池を保管する危険物倉庫を従来比約8倍確保

千葉県印西市に新たにオープンする部品センター「リージョナル・ディストリビューション・センター印西」で行なわれたオープニングイベント

 オンライン配信で行なわれたイベントでは、同社代表取締役社長 クリスチャン・ヴィードマン氏、カスタマーサポート本部長のニールス・シュルンツェン氏が登場して、新部品センターの概要やアフターセールスのビジネスについて説明がされた。

 新たにオープンするリージョナル・ディストリビューション・センター印西では、特に高電圧電池を保管する危険物倉庫(通称Hazmat:Hazardous Material Storage)について、従来の部品センターと比べて約8倍のスペースが確保された。EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド)など、電動化モビリティのラインアップ拡充をする上で、部品の供給体制を拡充かつ専門分野に特化させていく必要があったという。

 ヴィードマン氏は「これまでのセンターにおいては危険物倉庫は1棟でしたが、こちらではほぼ同じサイズの危険物倉庫を8棟建てました。バッテリーの大型化への対応のみならず、それだけEVやPHEVなどの電動モデルの需要の拡大を期待しているということになります」と電動化車両の拡大に対応する施設であることを説明。加えて、「新しいリージョナル・ディストリビューション・センター印西の完成により、持続可能なビジネスを目指す上で、電動化をはじめとしたすべての車両に対応した、安定的なサービスを提供できるようになります」との自信を示した。

 ヴィードマン氏からは、そのほかにも電動カートによる自動搬送により庫内の搬送がより効率的になったことなどが紹介され、3月1日にドイツから輸入する初期在庫の搬入を開始。初期在庫の搬入が3か月かけて行なわれ、その後6月に全国のディーラーへのパーツ供給が開始されるという。

 新パーツセンターについて、ヴィードマン氏は「顧客第一主義を貫くBMWグループ ジャパンとして、さらなる顧客満足度の向上を実現するとともに、働きやすい空間になると信じております」と語った。

「テレサービス」「オンラインアポイントメント」「コンタクトレスサービス」「バリューサービス」を展開

ビー・エム・ダブリュー株式会社 カスタマーサポート本部長のニールス・シュルンツェン氏

 カスタマサポートを担当するシュルンツェン氏からは、アフターセールスのビジネスについての取り組みについて説明があり、今後「テレサービス」「オンラインアポイントメント」「コンタクトレスサービス」「バリューサービス」といったサービスを展開していくことが紹介された。

 テレサービスは、車両の通信機能を使ってクルマの状態をディーラーに通知して適切なサービスを受けられるもの。オンラインアポイントメントは、ユーザー自身がインターネット上で入庫可能な日時を予約できるサービス。コンタクトレスサービスは、ユーザーとディーラースタッフとの接触機会を減らす新型コロナウイルス感染症拡大を受けた取り組みであることが説明された。

 その中でも、バリューサービスについては、製造から6年以上経過した車両や各種メンテナンスパックの終了した車両に対して消耗品パッケージを用意。最大20%の割引でメンテナンスを受けられるというサービスを展開していくことが紹介された。

新型4シリーズ カブリオレを日本初公開

ビー・エム・ダブリュー株式会社 BMWブランド・マネジメント・ディビジョン ブランド コミュニケーション シニアマネージャー京谷麻矢氏(左)

 そして、イベントの締めくくりとして、同日より発売される新型「4シリーズ カブリオレ」が公開され、BMWブランド・マネジメント・ディビジョン ブランド コミュニケーション シニアマネージャーの京谷麻矢氏が登場して車両について説明した。

 その中で、オープンモデルとなる新型4シリーズ カブリオレに採用されたソフトトップについて、京谷氏は「新しい4シリーズ カブリオレは、新開発のパネル・ボウ・ソフトトップルーフを採用しています。ハードトップの長所とファブリックトップの魅力を融合させて双方のよさを兼ね揃えたルーフです。滑らかな表面は優雅にアーチを描きながらパッセンジャーセルを覆っています。ルーフは先代モデルより40%も軽量化されていて、さらに静粛性や空調に関してもクーペモデルと引けを取らないぐらい快適性を実現しています」と紹介。

 車両の操作性については、「とても目立つクルマなので、少し緊張するかもしれませんが、とても操作性に優れた運転のしやすい快適なクルマなのです。昨年8月に発表したBMW 4シリーズ同様に、ハンズオフ機能を渋滞運転支援機能が搭載されていて、一定の条件下においてステアリングから手を離した状態で走行が可能になります」などと車両のポイントを説明した。

 そのターゲットユーザーについて、京谷氏は「ご自身のアイデンティティを確立されていて、それをアピールすることを臆さないすべての方に乗っていただきたいと思います」とコメントした。

 イベントの締めくくりとして、新たな拠点と新たなサービスの誕生に対して、ヴィードマン氏は「BMWグループの拠点の1つとして、次の40年、50年と進化し続けることでしょう。世界の先行きは不透明な状況ではありますけれども、BMWジャパンとしては、このような難しい状況を克服して、社員、そしてディーラーとともに1チームとして努力していきます」との意気込みが示された。