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TikTokでBMWの魅力を発信する「BMWのオネーサン」に聞く

モトーレンヤマガタ公認の「BMWのオネーサン」

 TikTokのフォロワー数7万6100人(3月1日現在)の「BMWのオネーサン」は、YamagataBMWを運営するモトーレンヤマガタ公認でBMWの魅力を発信している。

 BMWのオネーサンがTikTokで配信する動画では、軽快な音楽に合わせてBMWの魅力を紹介しており、山形弁やクルマの屋根に積もった雪下ろしなど地元山形ならではの特色も取り入れつつコンテンツを展開している。

 今回、BMWのオネーサンに取材する機会を得たので、TikTokで取り組みを始めたきっかけや、今後の目標などについて聞いた。

 BMWのオネーサンは、新型コロナウイルス感染症の影響が大きく現れた2020年5月から本格的に運用が開始された。ディーラーへの来店者数が激減する中で、TikTokの活動を通じて、計2台のBMW車の販売につながったという。

 通常、新規1組の来店に対して3万円の広告費が発生するという試算があるが、TikTokアカウントの発信が来店のきっかけとあって、TikTokでの取り組みは他県のBMWディーラーにも影響を与えているという。

 TikTokでの取り組みを始めたきっかけについて、BMWのオネーサンは「コロナ禍にあって、イッキにお客さまの来場者数も減りまして、私は元々マーケティングの仕事していたのですが、大々的なイベントとかも全部できなくなりました。ですので、どうにかこのコロナ禍の状況においても、BMWの魅力をいろいろな人に伝えられればと思っていて、たまたまはじめたのがTikTokでした」と明かした。

 数あるSNSのプラットフォームにおいて、TikTokを選んだことについては、「TikTokは元々見ていたというのもあったのですが、そんな中で企業でやられている方とかもいなかったので、もしここで注目いただけたらチャンスなんじゃないかなと思ってTikTokを選びました」と話した。

「簡単なテーマのものがバズったりした」とBMWのオネーサン

 TikTokでの取り組みを続ける中で、BMWのオネーサンは「最初のころはBMWに詳しい方に、何か追加の知識を与えるというような内容にしていましたが、例えばBMWのモデル名の後ろに付いてる“d”とか“i”ってなんだろう? というすごい簡単なテーマのものがバズったりしたので、BMWのことをまったく知らない人もいるんだ」という気付きがあったという。

 配信するコンテンツへのこだわりについて、BMWのオネーサンは「基本的には分かりやすく、あとはその時の流行りにあったものを自分なりにアレンジして、クルマにつなげるようにしています」と語り、その制作時間については「30分で終わるものもあれば、3日ぐらいかかるものもあります。TikTokって音楽とかもTikTok内であれば使えるので、それに音ハメしてかっこよくできるんです」などと話した。

 また、TikTokを見た人の中から実際にクルマの商談につながったケースや、契約まで至ったケースもあったことについては「TikTokの動画を見たのがきっかけで来店してくださったので、今まで(BMWに)興味がなかった方が親近感を持って来てくださったのかなと思っています」との感想を話した。

 今後の展開については、「今まで、なかなかイベントとかもできなかったんですけども、もしコロナ禍が落ち着いたら他県のディーラーさんとコラボして、大々的なイベントをやってみたいなと思っています」と話し、新型コロナウイルスの収束後も活動を継続して、当面の目標としてフォロワー数10万人を目指すという。

 最後にBMWのオネーサンは「この活動はこのまま続けて行こうかなと思っているのですが、ブレずにそのままBMWの機能だったり、よいところを発信していこうと思っています」との意気込みを話した。