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ホンダ、カーシェアサービス「EveryGo」を外部シェアサイクルなどと連携させシームレスな移動を実現

2021年4月9日 発表

EveryGoステーションとシェアサイクルが併設されている場所

さまざまな乗り物を組み合わせてシームレスな快適移動を目指す

 本田技研工業の日本におけるモビリティサービス事業を手掛けるホンダモビリティソリューションズは4月9日、ホンダのカーシェアサービス「EveryGo(エブリゴー)」が、シェアサイクルサービス「Charichari(チャリチャリ)」・「HELLO CYCLINGU(ハローサイクリング)」、および小田急電鉄のMaaS(Mobility as a Service)アプリ「EMot(エモット)」との連携を2021年4月から順次開始すると発表した。

 サービスを連携することで、出発地点からEveryGoステーションへの移動にシェアサイクルを利用できるようになり、公共交通機関とEveryGoのシームレスな乗り継ぎが可能になるという。また、今後もさまざまな移動手段を組み合わせることで、出発地から目的地までのスムーズで快適な移動体験の提供を目指すとしている。

ホンダのEveryGoとは

 クルマを使いたい時に、スマホアプリなどで予約し、無人のステーションから借り出せるカーシェアサービス。会員登録は無料で、予約したクルマに搭載される専用機器にICカード運転免許証をタッチするだけでドアロックを解錠でき、そのまま利用できる。平日は15分単位での利用が可能となっている。

 2017年にサービスを開始。現在東京、福岡、大阪、愛知、神奈川、千葉、福島の7都府県に展開中していて、2021年3月現在では約140拠点、約200台で運営中。

シェアサイクルサービスとの連携について

 福岡市、名古屋市、東京都台東区・墨田区で展開している「Charichari」、東京都、神奈川県などを中心に展開している「HELLO CYCLING」という2つのシェアサイクルサービスとの連携を開始。EveryGoアプリ上でシェアサイクルの貸出/返却ポートや、利用可能な自転車の情報が確認できるようになった。

 使用例としては、自宅近くでシェアサイクルに乗って、駅前のEveryGoステーションまで移動。EveryGoステーションは駅前など交通の便がよいところに設置されていることが多く、自宅からEveryGoステーションが少し離れている場合に便利。シェアサイクルは駅前に加えて、街中にもたくさん設置されているため、自宅近くでシェアサイクルに乗ってEveryGoステーションまで移動し、EveryGoステーションからはクルマで移動という乗り継ぎが可能となる。

EveryGoアプリでシェアサイクルを表示させた画面

サービス提供エリア

・福岡市、名古屋市、東京都台東区・墨田区
【開始時期】2021年3月1日~
【サービス名】Charichari
【運営会社】neuet(ニュート)株式会社
【拠点数・自転車台数】430箇所、1800台

・東京都、神奈川県
【開始時期】2021年4月中旬~
【サービス名】HELLO CYCLING
【運営会社】OpenStreet株式会社
【拠点数】3400箇所

小田急電鉄のMaaSアプリ EMotとの連携について

 小田急電鉄のスマホ向けMaaSアプリEMotとの連携を2021年6月から予定。EMotは電車・バス・シェアサイクル・デマンド交通・カーシェアなどさまざまな「行き方」をユーザーに提案するアプリで、移動手段の1つとしてEveryGoが利用可能になる。

EveryGoとEMotの連携(EMotの画面イメージ)

 連携が開始されると、EMotでEveryGoのステーションを検索でき、電車で出かけた先でEveryGoに乗り換えて移動するといった複数の移動手段を組み合わせた移動がよりしやすくなる。

 利用例としては、長距離は電車でゆったりと移動して、到着駅から先は自由度の高いクルマで移動・観光を楽しむといったことが可能になる。