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スバル新型「BRZ」の足まわりを、ちょっとだけ見てみた
2021年4月12日 11:47
- 2021年4月10日~11日 公開
岡山国際サーキットに新型「BRZ」プロトタイプ展示
4月10日~11日の2日間にわたってSUPER GTの開幕戦が岡山国際サーキットで開かれた。2年ぶりに岡山で開催されたSUPER GTでは有観客試合となり、イベント広場での各種展示を実施。そこには発表されたばかりのスバル「BRZ」やトヨタ「GR 86」が世界で初めて一般公開されていた。
このBRZ、GR 86はいずれもプロトタイプと位置づけられているが、走行する動画なども公開されており、展示車両も実際に走行可能なものであろうと思われる。
両車では乗り味の違いがあることが明言されており、プラットフォームを同一とすることから、ボディ構造そのもので違いを出していくのは難しいと思われる。常識的に考えると、その違いを作り出すのはサスペンションなどの足まわりで、足まわりのディメンションを変更せずに違いを作り出すには、ゴムブッシュやスタビライザー、ダンパーや支持材の材質や形状による剛性変化が考えられる。
乗り味の変化はどこに現われるのか?
「BRZ」と「GR 86」において足まわりのディメンションの変更がないと予測するのは先進運転支援システムである「アイサイト」がAT車に設定されているため。アイサイトなどの先進運転支援システムは、クルマの動きを制御する機構が入っているため、膨大なテストを行なって安全性が確保されている。そのため、「BRZ」と「GR 86」で車高など基本的な足まわりの数値が異なっていた場合の作業量は2倍となるわけで、それは車両価格への反映となるためメーカーとしても避けたい部分と予測している。
そのため、足まわりなどサスペンションの基本的な数値を変えずに「乗り味」を変更するには、ゴムブッシュやスタビライザー、ダンパーや支持材の変更による各種剛性値の作り込みが考えられるわけだ。
というわけで、今回展示された新型BRZプロトタイプの足まわりを撮影してみた。もちろんプロトタイプのため今後どのように変化していくか分からず、量産時には各種変わっているかもしれない。ただ、量産車登場の際もプロトタイプとの変化点を見ておくことで、スバル開発陣の作り込みや考え方の変化をトレースすることができるかもしれない。