写真で見る

写真で見る スバル「BRZ」(2代目/プロトタイプ)

新型BRZ

 スバル「BRZ」はFRレイアウトを持つ2ドアスポーツカー。2012年に発売された初代モデルと同じくトヨタとの共同開発を推進。「誰もが愉しめる究極のピュアスポーツカー」を目指した。今回、紹介するのはプロトタイプモデルで、現時点では詳細な情報は未公開。市販モデルの登場は2021年夏に予定されている。

 2代目となる新型で大きく変わったのはエンジン。初代モデルが2.0リッターの「FA20」型ユニットを搭載していたのに対し、2代目では排気量を2.4リッターへとアップした「FA24」型ユニットにチェンジ。最高出力173kW(235PS)/7000rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/3700rpmと、最大トルクは15%もの向上を果たしている。

 ボディは4265×1775×1310mm(全長×全幅×全高)と、初代とほぼ同じサイズ感に設定。その上で、「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」のノウハウを取り入れるとともに、インナーフレーム構造や構造接着剤の採用などによりボディ剛性をアップ。初代モデルと比べると、フロント横曲げ剛性約60%、ねじり剛性約50%アップと、大幅に引き上げられた。加えて、アルミ製のルーフやフード、フロントフェンダーなどボディまわり材料の見直しによる低重心化が図られており、優れたコントロール性能と応答性能を実現している。シャシーをはじめエンジンやパワーステアリングといった部分に専用の味付けを加えることで、同じボディを持つ「GR 86」とは異なる個性を持たせた。

 トランスミッションは6速MTのほかに6速ATも設定。6速AT車にはスバル独自の運転支援システム「アイサイト」を標準装備。プリクラッシュブレーキや全車速追従クルーズコントロール、後退時ブレーキアシスト、後側方警戒支援システムといった先進安全装備により、走りの楽しさだけではなく安心で快適な移動も楽しめる。

撮影車両は6速AT車。ボディサイズは4265×1775×1310mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2575mm、最低地上高は130mm
GR 86と大きく異なるフロントマスク
6速AT車はアイサイトを標準装備。カメラなどハードウェア的には「Ver.3」相当になる
ヘキサゴングリルとともに外観上の大きなポイントとなるサイドダクト
サイドダクト部分の“シボ”形状はGR 86と異なり上方に20度傾いている。レース車両の“鮫肌”と同様に、この部分で空力の味付けをしているという
フロントフェンダー後方にはホイールハウス内の空気を吸い出すエアアウトレットを装備
ドアミラーはボディカラーと同色になる
燃料タンク容量は50L
ダックテール形状のトランクリッド
リアはワイド感を強調するデザイン
マフラーは初代モデルと同じく2本出しタイプ
トランクリッドにBRZのバッヂが付く
リアコンビランプにはエアロスタビライジングフィンを配置
ヘッドライトの点灯パターン
ヘッドライト端にBRZの文字が入る
リアコンビランプの点灯パターン
バックランプは初代モデルと同じ位置
2.4リッターへと排気量をアップすることで大幅にパフォーマンスをアップ
ボンネットフード裏には遮音材
タイヤはミシュラン「パイロットスポーツ4」(215/40R18)。アルミホイールにはマットグレーダークメタリック塗装が施される
ホーンパッドに六連星が輝く本革巻ステアリング
スポーク部にはアイサイト用の車間距離調節ボタン
パドルシフトも装備
MT車風の形状を持つシフトノブ
スポーツ/スノーのモード切り替えボタンが備わる
サイドブレーキは手引きタイプ。そのため全車速追従クルーズコントロールでの停止保持は3秒まで
エアコン操作パネル。運転席、助手席で温度変更が可能なデュアルエアコンを装備している
スタートスイッチ
7インチ液晶を採用したメーターパネル
フロントシートはレッドステッチとシルバーのパーフォレーションの組み合わせ
インナードアハンドルはメッキタイプになる
リアシート
トランクはリアシートを倒すとタイヤ4本が積載可能なスペースを持つ
下部にはパンク修理キットなどが収納されている