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トヨタ、水素エンジン搭載「カローラスポーツ」を初公開 24時間耐久レースに挑戦
2021年4月28日 09:47
- 2021年4月28日 公開
トヨタ自動車は4月28日、「カローラ スポーツ」に水素エンジンを搭載した競技車両を富士スピードウェイで初公開した。公開された水素エンジン車は、トヨタ自動車社長 豊田章男氏がオーナーを務める「ORC ROOKIE Racing」の参戦車両として、5月21日~23日に行なわれるスーパー耐久シリーズ2021「第3戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」に挑戦する。
カローラ スポーツに搭載された水素エンジンは、総排気量1618ccの直列3気筒インタークーラーターボで、使用燃料は新型ミライの70MPaタンクを利用した圧縮気体水素を用いる。通常のガソリンエンジンから燃料供給系と噴射系を変更し、水素を燃焼させることで動力を発生させている。
水素エンジンでは、ガソリンエンジンでも発生するごく微量のエンジンオイル燃焼分を除き、走行時にCO2は発生しないとしており、クルマが持つ、音や振動を含めた「クルマを操る楽しさ」を実現する可能性について検証を進めていく。
トヨタでは4月22日に、カーボンニュートラルなモビリティ社会実現に向けて「水素エンジン」の技術開発に取り組むことを発表しており、水素エンジン技術をモータースポーツでさらに鍛えることで、よりよい水素社会の実現を目指していくとしている。