ニュース

フォルクスワーゲン、ID.ファミリーの新パフォーマンスモデル「ID.4 GTX」デビュー

2021年4月28日(現地時間) 発表

ID.ファミリーの新パフォーマンスモデル「ID.4 GTX」がデビュー

前後にモーターを配して4輪を駆動

 独フォルクスワーゲンは4月28日(現地時間)、EV(電気自動車)のID.ファミリーに追加された新モデル「ID.4 GTX」を公開した。ID.4 GTXは2021年夏に欧州で発売され、ドイツでの販売価格は5万415ユーロ(約665万円)から。

 同社は4月16日にID.ファミリーにパフォーマンスブランド「GTX」を追加することを発表。今回ベルリン・テンペルホーフ空港を舞台にデジタルイベントが開かれ、そこでGTXシリーズ第1弾となるID.4 GTXがお披露目された。

 ID.ファミリーでは駆動モーターを後方に配置する後輪駆動方式を採用するが、このGTXではフロントアクスルにもモーターが配置され、4輪を駆動するのが特徴。システムとして220kW(299HP)の最高出力を誇り、0-100km/h加速は6.2秒とした。テンペルホーフ空港で開かれたイベントでは、その走行性能を示すために37.5度の傾斜を上っていく様子を公開している。

ベルリン・テンペルホーフ空港を舞台にしたデジタルイベントでID.4 GTXを発表

 エクステリアでは新設計のバンパーに加え、Xを形成するブレーキライトを備えた3DのLEDテールランプを採用。ボディカラーにはルーフとリアスポイラーをブラック仕上げとした2トーンカラーを採用している。また、インテリアではダッシュボード上部にブルーカラーを用いる一方、シートにはそのコントラストカラーとしてレッドステッチなどを採用した。加えてフロントシート、ステアリングなどにGTXのロゴがあしらわれる。

 ID.4 GTXについて、e-モビリティ担当取締役のトーマス・ウルブリッヒ氏は「電動パワートレーンの全トルクがすぐに利用可能で、あらゆるカーブで優れたハンドリングを体感できます」と、その性能をアピールしている。

ID.4 GTXの外観
ID.4 GTXの室内ではブルーカラーを用いたダッシュボード、レッドステッチを用いたシートなどを採用