TOYO TIRE、ビジネスバン・小型トラック用スタッドレスタイヤ「デルベックス 935」

スノートラクション性能、アイス路面でのブレーキング性能が向上

　TOYO TIREは、ビジネスバン・小型トラック用スタッドレスタイヤ「DELVEX 935（デルベックス キュウサンゴ）」を8月1日に発売する。145/80R12 80/78N～235/60R17 109/107Nまでの計15サイズを用意し、価格はオープンプライス。

　現在、日本国内ではeコマース（電子商取引）の増加に加え、コロナ禍で在宅中心の生活スタイルへシフトしていることなどから宅配をはじめとする小口配送の需要が増加傾向にあり、荷物の取り出しが容易で小口配送に適したビジネスバンなどの小型貨物車が活躍の場を広げている。実際、1月～6月までの小型貨物車の新車登録台数（日本自動車販売協会連合会）は、前年同期比105.8％と好調に推移しているという。

　小まわりの利くビジネスバンは近距離内で発進、停止を繰り返し、荷物の積み下ろしが頻繁に行なわれ、タイヤにかかる負荷も状況に応じて刻一刻と変化することから、ビジネスバン・小型トラック用タイヤには積み荷の有無や路面状況に左右されずにスムーズな発進と加速、確かなブレーキング性能が求められる。また、冬季においては水を含んだ重い雪やシャーベット系の雪が走行時の目詰まりを起こしやすいため、スリップ防止やスノートラクション性能の確保が求められる。

　こうした背景を受け導入される今回のDELVEX 935では、タイヤの縦ミゾ（主溝）やブロックにジグザグ形状を採用することでスノートラクション性能の向上を図り、トラクション指数（タイヤと路面の接触領域におけるトラクションに効果のあるパターンの要素）が従来品「DELVEX 934」比で16％増加。また、独自の3Dオープンサイプがブロックの変形を抑制し、アイス路面でのブレーキング性能が向上（従来品比7％短縮）した。さらに排雪性、排水性を考慮して設計した新しいトレッドパターンは、水を含んだ雪やシャーベット系の雪での走行時における目詰まり防止に寄与しているという。

DELVEX 935ではタイヤの縦ミゾ（主溝）やブロックにジグザグ形状を採用することでスノートラクション性能の向上を図り、トラクション指数が従来品「DELVEX 934」比で16％増加。またアイス路面でのブレーキング性能は従来品比で7％短縮することに成功