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ヴァレオ、「IAA モビリティ 2021」に出展 “安全”“クリーン”“多様なモビリティ”のニーズに応える技術公開

2021年9月7日~12日(現地時間) 開催

IAAモビリティ2021ヴァレオブース

 ヴァレオは、9月7日~12日の期間開催されたミュンヘンモーターショー「IAA モビリティ 2021」に出展。より“安全”“クリーン”“多様なモビリティ”のニーズに応える技術を公開した。

バス用のUV空気清浄機

 より安全なモビリティとして、コロナ禍により健康と安全の大切さが改めて注目されたのを受け、バス用のUV空気清浄機を開発。これにより、乗客を乗せて走行中の車両から、ウイルス、微生物、バクテリアの95%以上が除去されるという。

 また、乗用車向けには、アレルゲンの96%とウイルスの99.4%をブロックするのに効果的なエアフィルターを開発。今後5年以内に、新しいモデルの2台に1台に、このようなフィルターが取り付けられる予定。

バイタルサイン検出器

 ヴァレオは、いくつかの病院や研究機関と共同で、2分未満の非接触プロセスを使用して、患者の健康リスクを評価できる「バイタルサイン検出器」を開発。IAAモビリティで初めて発表されたデバイスでは、ヴァレオのドライバーモニタリングシステム(DMS)をベースにして、まもなく量産車に搭載されるという。

自動バレーパーキングシステム

 より安全なモビリティのために、ヴァレオは先進運転支援システム(ADAS)の発展形として、自動バレーパーキングシステムを発表。自動バレーパーキングシステムにより、自動でクルマを駐車できるようにした。

自動運転車のプロトタイプ「Drive4U」

 ヴァレオのLiDAR、カメラ、レーダー、超音波センサーなど、すでに量産しているセンサーのみを搭載した自動運転車のプロトタイプ「Drive4U」によるデモンストレーションも行なわれた。

 プロトタイプは、ミュンヘンの公道を走行してレベル4の自動運転を行ない、安全性を高める機能として、自車の位置をセンチメートルレベルの精度で正確に特定する「ヴァレオ Drive4U Locateテクノロジー」や、車の周囲の人々を検出して移動する前にブレーキをかける「ヴァレオMovePredict.aiシステム」が搭載された。

スマートライティングシステム

 ライティングやワイパーシステムなど、ヴァレオのビジビリティソリューションとして、道路形状に追従し、ドライバーの視界に次の曲がり角を示すヘッドランプや、安全に関するメッセージをすべての道路利用者に見えるように表示して危険を知らせる新しいスマートライティングシステムを公開。

都市型モビリティソリューションの実演

 よりクリーンで多様なモビリティとして、ヴァレオの電動化に関する技術プラットフォームは、廉価な48Vソリューションから、合弁事業の「ヴァレオシーメンスeAutomotive」によって開発された最もパワフルなシステムまで、すべてのセグメントと用途をカバーすることを強調した。

 ヴァレオは、自転車、スクーター、配送用ドロイドなどの新しい都市型モビリティソリューションの電動化に貢献するソリューションの実演を、IAAモビリティとミュンヘンの公道で実施。

ヴァレオシーメンスeAutomotiveの電動システム

 IAAモビリティ2021には、ヴァレオシーメンスeAutomotiveの電動システム(モーター、トランスミッション、電動パワートレインシステムの頭脳であるインバーター)を搭載するドイツのプレミアムブランドのフラッグシップ車両を展示。2023年までに、90車種を超えるモデルにヴァレオシーメンスeAutomotiveのテクノロジーが搭載される予定という。

新しい充電ステーション

 新しい充電ステーションを備えた電化エコシステムも初公開され、あらゆるタイプの電気自動車とプラグインハイブリッド車に対応し、もっとも安価な電力か、太陽光や風力などのグリーンソースから供給される電力による充電が可能な充電ステーションで、車両で使用されない電力を、電力網や特定の電気機器に再分配することもできるという。