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ヤマハとクボタ、米国のスタートアップに出資 農業自動化ソリューションの実装を目指した技術開発・事業拡大を加速

2021年9月21日 発表

イチゴ収穫ロボット(外観)

 ヤマハ発動機とクボタは9月21日、米国のスタートアップ「Advanced Farm Technologies」(AFT)に追加出資したと発表した。

 今回の追加出資により、ヤマハ、クボタの両社が有する技術も活用し、AFTが進める露地作物・果樹分野における農業自動化ソリューションの実装を目指した技術開発、事業拡大を加速していくとしている。

 AFTは、自社開発したロボットによるイチゴの収穫サービスの提供により、農業生産の効率化に貢献する米国のスタートアップ。同社の開発したイチゴ収穫ロボット「TX robotic strawberry harvester」は、自動で走行して、搭載されている画像センサーとAIを用いて収穫適期にあるイチゴを瞬時に判別し、ロボットアームで果実を摘み取っていく。これらの自動化技術により、従来の有人での収穫作業を大幅に省力化し、オペレーション効率を最大化することができる。

イチゴ収穫ロボット(内部)。画像センサーとAIで熟度を判別し、自動で収穫

 なお、この連携の取り組みは、ヤマハ、クボタの両社がそれぞれ進めるオープンイノベーション活動を通じて実現したもの。ヤマハ発動機グループでは、CVC(Corporate Venture Capital)活動を行なうグループ会社Yamaha Motor Ventures&Laboratory Silicon Valleyを通じた2019年の出資が足掛かりとなっている。

 また、クボタは、社外パートナーとの連携によるオープンイノベーションの推進部門として2019年に「イノベ―ションセンター」を立ち上げ、スタートアップ企業への出資などを通じ、先進のアグリテックやビジネスモデルへの知見を深め、ソリューション事業の開発を加速している。