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トヨタ、スバル、マツダが参戦するスーパー耐久、2022年開催スケジュール発表
2021年11月15日 16:53
- 2021年11月13日 発表
スーパー耐久シリーズは11月13日、2022年の開催スケジュールを発表。2022年は鈴鹿大会が1戦増えた全7戦。2022年はシリーズを1戦増やすとともに、クラスによっては参加しない大会を作ることで、ピットの不足問題などを解決。開幕戦と最終戦、富士24時間大会については全クラスが参加する。
2022年シーズンのスーパー耐久シリーズは、水素燃焼エンジン搭載カローラが参戦する「ST-Qクラス」に、新たにトヨタ自動車とスバルがバイオマスを由来とした合成燃料を使用する新車両を投入し、スバルは「BRZ」をベースとした車両、トヨタは「GR86」をベースとした車両で参戦を表明。マツダも100%バイオ由来のディーゼル燃料を使用するSKYACTIV-D 1.5(ディーゼルエンジン)を搭載する競技車両で参戦を計画している。
2022年カレンダー
TEST:富士スピードウェイ:2月23日(※夜間走行有)
Rd.1:鈴鹿サーキット:3月19日~20日(5H)
TEST:富士スピードウェイ:5月平日にて調整中(※夜間走行有)
Rd.2:富士スピードウェイ:6月3日~5日(24H)
Rd.3:スポーツランドSUGO:7月9~10日(3H×2レース)
Rd.4:オートポリス:7月30日~31日(5H)
Rd.5:モビリティリゾートもてぎ:9月3日~4日(5H)
Rd.6:岡山国際サーキット:10月15日~16日(3H×2レース)
Rd.7:鈴鹿サーキット:11月26日~27日(5H)
2022年以降のテーマは「時代は変わっても『楽しい気持ち』をいつまでも、クルマといっしょに」
スーパー耐久では、2022年以降「時代は変わっても『楽しい気持ち』をいつまでも、クルマといっしょに」というテーマを掲げ、カーボンニュートラルなモビリティ社会が形作られていくなど急速に変わりゆく時代の中において、「楽しい気持ち」を大切に、未来のモータースポーツの姿を追い求めていくとしている。
そして、サステナブルなモータースポーツの実現に向けて主に3つのSDGs(持続可能な開発目標)を掲げた。
すでに、2021年からトヨタの水素エンジン車両が走行しているが、ガソリン以外の燃料を使ったモータースポーツの実現に向け、メーカーの垣根を超えた実証実験の場としてシリーズを提供していくことを社会的役割と考える。
また、「タイヤ摩耗による粉塵を減らしていく」「使用済みタイヤをサステナブルに管理していく」などの課題に向け、タイヤメーカーやチームと検討を重ねいくとし、近い将来、粉塵の問題と天然ゴム資源の両面から、レースにおける使用タイヤ本数を減らしていけるような取り組みにも着手していくことが目標としている。問題視されているプラスチックを含む廃棄物の発生を抑え、再利用を促す活動等も検討し、できることから始めていきたいとしている。
さらに、スーパー耐久機構(STO)事務局長の桑山晴美氏は「さまざまなレースの現場には、マネージャー業やレースクイーン、MC、少数ながらドライバーやメカニックの女性たちが働いています。女性の皆さまが能力を十分に発揮し活躍できる環境整備にも努め、女性が尊重される現場づくりも目指していきたいと考えています。また子どもたちがレースやクルマを間近に見る機会だけでなく、プロモーション活動等を通じた社会体験の場を提供させていただき、子ども時代の体験がご成長段階や未来に少しでも生かされることを願います」とコメント。
そのほか、ファンと一体化できるコンテンツへの取り組みとして、スーパー耐久では、2018年よりいち早く「オウンドメディア」として、YouTubeLIVE「S耐TV」を立ち上げ、ブランディングの中心的な存在として位置付けてきた。2021年の富士24時間大会では、最大同時視聴者数も2万人を突破。桑山事務局長は「現代では、スマートフォン等の普及や趣味の多様化により、『いつでもどこでも自分の好きな時に無料で視聴を楽しめること』が大事と考えています。しかしながらサーキットに来なければ体感できない魅力もあります。ファンと一体化できるコンテンツや、デジタルからリアルな現地につながる道筋を作れるような施策も考えていきたいと思います」とコメントしている。
なお、エントリー受付(参加表明)は2021年12月1日~20日まで。初参戦者には、公式webサイトにエントリーフォームが設置される。