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ボッシュ、未来のクルマや生活に向けた新技術を「CES 2022」に多数出展

2022年1月5日~8日 開催

出展内容の1つバーチャルバイザー

eBike向けソリューションがCES 2022イノベーションアワードを受賞

 ボッシュは12月13日(現地時間)、ラスベガスで開催されるCES 2022(国際家電ショー:2022年1月4日~8日)に、自宅から路上までのあらゆる分野に向けた、生活をより豊かにするネットワーク化されたスマートでサステイナブルな製品やサービスを出展する。また同時に、スマートなネットワーク化されたeBike(スポーツ電動アシスト自転車)向けソリューション「Bosch eBike Systems」が「Vehicle Intelligence&Transportation」部門にて、CES 2022のイノベーションアワードを受賞したと発表した。

eBikeに乗る喜びが増えるシステム

 新世代システムBosch eBike Systemsは、eBikeに乗るときの身体的状態をネットワーク化およびアプリによってデジタルと融合する装置。このシステムは、新しいeBike Flowアプリ、LEDユーザーインターフェース、カラーディスプレイ、充電式バッテリーおよびドライブユニットで構成されていて、システムはOTA(Over-The-Air)により自動アップデートされる。

 eBike Flowアプリは、自動アクティビティトラッキングやパーソナライズ化された走行モードなど、eBike向けのさまざまな新しいデジタル機能を装備。日々の通勤やレジャー目的のサイクリングなど、距離が長くなるほどさらに楽しくなる機能を搭載しているという。

モビリティに関する主な出展内容

コネクティッドカー「ボッシュShow car」を展示

 未来のモビリティは、自動化、ネットワーク化、電動化、そしてパーソナライズ化が進むことで、他の道路利用者や周囲の環境とますますネットワークでつながり、逆走警報や路面状況の更新といったパーソナライズ化されたクラウドベースのサービスが提供されるようになる。そこでボッシュはShow carを使い、システムに関する専門知識とソフトウェアおよびハードウェアに関する豊富なノウハウを実証していくとしている。

 たとえば、ボッシュは未来のエレクトロニクスアーキテクチャに向けて中央コンピュータを開発しているが、これらの車載コンピュータは、運転支援および自動運転、車両の動作制御、さらにはコックピットの機能、ボディエレクトロニクスにも利用するという。また、OTAアップデートを使い、車両の機能を常に最新状態に保たせるとしている。

部分的な遮光を可能とする透明なバーチャルバイザー

 従来のサンバイザーは、眩しい光を遮ってくれるが、同時に視界も大きく遮られてしまうのが課題。そこでボッシュは、不透明なバイザーに代わる新しい透明な液晶ディスプレイソリューションで、この問題を解決したという。

 開発したバーチャルバイザーは、ドライバーの目の位置を検知する車室内モニタリングカメラに接続され、AIベースのインテリジェントなアルゴリズムにより情報を分析し、ドライバーが眩しさを感じる太陽や他の光源が通過する部分のみを暗くする機能を実現。残りの部分は透明なままなので、ドライバーの前方視界は遮ることがないとしている。

サウンドデータからトラブルを事前に検知してくれる

 ランチボックスよりもわずかに大きい「SoundSee」は、最先端のAI(人工知能)を詰め込んだ箱。NASAとの研究協力の一環として、Astroboticと共同で開発したもので、ISS(国際宇宙ステーション)にも装備される。また、NASAの自律型飛行ロボットAstrobeeにも搭載されている。

 SoundSeeは、内蔵のマイクロフォンで空間内の周囲の雑音を収集。続いてボッシュの技術によりAIを使ってサウンドデータを分析し、異常の可能性を検知。保守作業が必要な部分を示す装置となっている。

 さらに、自動車向けでは、ドライバーアシスタントからインフォテインメント、パワートレーンまで、あらゆる種類の車載に適合するアプリケーション特化型車載ソフトウェアソフトウェアや、EVの開発効率を高めるためのpre-integratedコンポーネント、人間と機械が必要に応じてデータを交換し、車両の修理やメンテナンスを効率的に行なえるようにするTPA(技術者プロセスアシスタント)などを出展。くわえて、機械設定の自動化や作物の植え付けプロセスの最適化などを可能とすることで農家を支援する技術も披露するとしている。

住宅内の利便性とセキュリティを高めるスマートソリューションも出展

 住宅内環境向けでは、最先端のインバーター技術を使った冷暖房ソリューションを出展。ネットワーク化されたサーモスタットを活用し、音声コマンドでも操作可能なスマートでシンプルな暖房制御を実現しているという。

 また、音声アシスタントを使ったインテリジェントな調理オーブンや、冷蔵庫の中にあるものを正確に把握し、利用可能な食料に基づいてレシピのアイデアを提供してくれるホーム コネクトアプリなども出展する。

大気環境モニター
耐久性の高いウェアラブル端末

 このほかにも、1台4役のセンサーで、ガス、湿度、温度および大気圧を同時に測定することができる大気環境モニターや、ウェアラブル端末とヒアラブル端末にAIを与えた新しい自己学習型モーションセンサー。コネクテッドシティおよびさらなるデータセキュリティのためのIoTソリューション関連商品として、監視カメラにAIを活用した世界初の「ビデオ解析アプリ向けオープンアプリケーションストア」や、交通量の監視などの分野で使用して、交通安全を大きく高める「スマートビデオカメラ」、AIを活用したシステムにより、外部の攻撃を防御する「AIシールド」などを出展する。

交通監視カメラ