アストンマーティン、2022年のF1参戦マシン「AMR22」公開

新マシン「AMR22」と、ドライバーのランス・ストロール選手（左）、セバスチャン・ベッテル選手（右）

　アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ 1チームは2月10日（現地時間）、2022年のFIAフォーミュラ 1世界選手権に参戦するマシン「AMR22」を発表した。今年は、アストンマーティンがグランプリに初参戦してから100周年を迎える節目の年となる。

　ゲイドン本社のスポーツカー組立ラインの舞台に登場したAMR22は、レースの血統に追加された最新マシンであり、アストンマーティンが1922年のフランス・グランプリでデビューを飾ってから1世紀となることを記念したモデルでもある。

　アストンマーティン・ブランドが、アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ 1チームとともにモータースポーツの頂点に復帰したことは、アストンマーティンの新時代において重要な役割を果たすと同時に、109年の歴史を誇るウルトラ・ラグジュアリー・パフォーマンス・ブランドおよびその卓越した製品ラインアップのポテンシャルを示す絶好の機会になるとしている。

　2台のマシンは、歴代のアストンマーティン・レースカーが採用してきた歴史を物語る2022 アストンマーティン・レーシング・グリーンを採用。チームの新しいキャンペーン・スローガンの「We Climb Together」は、チームとそれを支える何百万人ものファンの方々に対し、創業者ライオネル・マーティンが妻のケイトとともにアストン・ヒル・クライムに参戦していた歴史を思い起させることを目的としているとのこと。

　AMR22のステアリングを握るのは、フォーミュラ 1ワールドチャンピオンとして 4度の栄冠に輝くセバスチャン・ベッテル選手と、成長著しい若手ドライバーのランス・ストロール選手の2名。

　また、アストンマーティンの高度なテクノロジーに焦点を当てたAMR22の発表会には、アストンマーティンのハイパフォーマンス製品ポートフォリオに新たに追加されたラグジュアリーSUVの「DBX707」、フォーミュラ 1テクノロジーとノウハウを直接フィードバックしたハイパーカー「ヴァルキリー AMR Pro」、ミッドエンジンのプラグイン・ハイブリッド・スーパーカー「ヴァルハラ」の3モデルも登場した。

　アストンマーティン・ラゴンダ取締役会会長のローレンス・ストロール氏は、「アストンマーティンがフォーミュラ 1に復帰したことは、ブランドにとって大きな出来事であり、パフォーマンスの信頼性と世界的な認知度の面で大きな変化をもたらしました。チームの運営だけでなく、フォーミュラ 1のオフィシャル・セーフティカーおよびメディカルカーを提供することにより、世界で最も偉大なサーキットで、私たちの製品や新しいテクノロジーを提示することが可能になりました。フォーミュラ 1は、米国や中国といった世界の主要市場において高い人気を誇り、アストンマーティン・ブランドの強化、新しい世代のお客様の獲得、ウルトラ・ラグジュアリーとウルトラ・ハイパフォーマンスが交差するユニークなポジショニングの構築に貢献しています」とコメント。

　アストンマーティン・ラゴンダ最高経営責任者（CEO）のトビアス・ムアース氏は、「フォーミュラ 1への参戦は、全従業員およびお客さまに対してプラスの影響を与えています。アストンマーティンのビジネス全体に、フォーミュラ 1にふさわしい機敏な心構えをもたらしており、次世代の製品にはレースのDNAが注入されました。本日、ヴァルハラ、ヴァルキリー AMR Pro、DBX707といった新しいフラグシップ・モデルとともに、ゲイドン工場の組立ラインでAMR22の発表会を開催したのは、私たちがアストンマーティンにおいて卓越したテクノロジーを目指す社内文化を創出し、アストンマーティンが未来に導入するロードカーに採用されるテクノロジーやパフォーマンスの進化を生み出す、ダイナミックでエキサイティングな革新技術を開発していることの実例を示すためです」とコメントしている。