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ジヤトコ、マグネシウム採用のFR車用9速ATなど新開発トランスミッションを世界初展示 「人とくるまのテクノロジー展2022 横浜」出展概要

2022年5月18日 発表

 ジヤトコは5月25日~27日の3日間、パシフィコ横浜で開催される自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2022 横浜」に出展。日産自動車の新型「アリア」向け減速機用部品や、伝達効率90%以上という中・大型FF車用CVT「Jatco CVT-X」、マグネシウムを採用したFR車用9速AT「JR913E」を世界初展示する。

AT/CVTは新開発の2つのトランスミッションを世界初展示

 世界初展示となるFR車用9速AT「JR913E」は、トランスミッションケースにマグネシウムを採用し、9速でありながら軽量・コンパクトに仕上げた新開発のトランスミッション。また、中・大型FF車用CVTの「Jatco CVT-X」は、CVTでは不可能とされていた伝達効率90%以上を実現させた、新開発のトランスミッションとなる。

 同社では、電動化時代に備えて2010年にFRハイブリッド車用トランスミッションの「JR712E」を開発したのに続き、2022年は日産自動車のフラッグシップEVである新型「アリア」に減速機用部品を供給。日産アリアの特徴の1つである、静粛性に貢献した減速機用部品を今回世界初展示する。

 そして、2020年代半ばに市場投入するモーター・ギヤ・インバーターが一体となった電動車両向けユニット「e-Axle」として、日本初展示となる電動車両用「e-Axle」(同軸)のコンセプトモデルと、電動車両用「e-Axle」(3軸)のコンセプトモデルを展示する。

 ジヤトコのe-Axleは、これまでAT/CVTで培ってきたコア技術を活かし、特にモーターの中心軸をドライブシャフトが貫通する「同軸」型のe-Axleには、お家芸であるギヤ技術でEVに求められる小型軽量化・高効率化を実現させたとしている。

 今回のジヤトコブースは「ジヤトコのコア技術は電動化時代にも生きる」をコンセプトに、同社の主力商品であるAT/CVTと、電動化商品を紹介。5月25日9時25分からは、社長の佐藤朋由氏によるプレスブリーフィングを同社ブースにて実施する。

ジヤトコのブースイメージ(ブース番号:98)