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スズキ、新型軽商用車「スペーシア ベース」 乗用と商用の“イイトコドリ”で仕事に遊びに使えるモデル
2022年8月26日 11:04
- 2022年8月26日 発売
- 139万4800円～166万7600円
スズキは8月26日、新型軽商用車「スペーシア ベース」を発売した。価格は139万4800円～166万7600円。
新型スペーシア ベースの開発コンセプトは、「遊びに仕事に空間自由自在。新しい使い方を実現する軽商用バン」。商用車の積載性や広い荷室空間、使い勝手のよさと、乗用車のデザインや快適性、運転のしやすさを融合し、バンやハイトワゴンを自分専用に使いたい人に向けて、毎日イキイキ、アクティブに使っているユーザーの顔が見えるクルマを目指した。
| グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 | WLTCモード燃費 | エコカー減税（重量税） |
|---|---|---|---|---|---|---|
| GF | 直列3気筒DOHC 0.66リッター | CVT | 2WD（FF） | 1,394,800円 | 21.2km/L | 免税 |
| 4WD | 1,518,000円 | 19.9km/L | ||||
| XF | 2WD（FF） | 1,547,700円 | 21.2km/L | |||
| 4WD | 1,667,600円 | 19.9km/L |
パッケージングは、後席を格納し、標準装備のフルフラットカバーを装着することで広くて隙間がない快適なフラットフロアを実現。樹脂製のラゲッジボードによって、まるで家のフローリングのように快適な室内空間とした。また、2名乗車時で1205×1245×1220mm×（長さ×幅×高さ）の広い荷室空間を確保。運転席シート高さ635mm、荷室開口地上高510mmとし、乗り降りしやすく荷物も積みやすい、女性や高齢者など乗る人を選ばないレイアウトとして、商用車と乗用車のパッケージングを“イイトコドリ”した。
そのため、商用車でありながら、前席の静粛性や乗り心地は乗用モデルの「スペーシア」と同等の性能を有しており、乗用車相当の快適な乗り心地に加え、街乗りでも高速でも静粛性の高い室内空間を実現している。
新型スペーシア ベースでは、車室内空間を自由自在にアレンジできるマルチボードを採用。このマルチボードによって、室内空間が4つのモードに切り替え可能とした。上段モードでは、クルマを自分のオフィスのようにして、作業現場で図面や資料を確認しながら打ち合わせなどが可能。中段モードでは、荷室を上下に分割する棚板として利用することで、移動販売の商品棚や車内で作業する際のローデスクとして活用可能とした。下段モードでは、前席の背もたれを倒すことでフルフラットな空間とし、車中泊を可能としたほか、サーフボード、角材など長尺物の積載にも便利な空間としている。また、前後分割モードでは荷室が前後に分割され、荷物の整理がしやすく、ペットとの旅行なども楽しめる空間とした。なお、前後分割モード時は、荷室部分にスーツケースを2個搭載可能としている。
パワートレーンは、最高出力38kW（52PS）/6500rpm、最大トルク60Nm（6.1kgfm）/4000rpmを発生する直列3気筒DOHC 0.66リッター「R06A」エンジンを搭載。停車時アイドリングストップや、スズキ軽商用初となるCVTの採用により、軽商用No.1となるWLTCモード21.2km/L（2WDモデル）を達成している。
安全装備については、開発時のヒアリングにおいて「事故を起こして同僚や会社に迷惑をかけたくない」というユーザーの声が多数あったということから、商用車こそ安全・安心が重要と判断。XFには全車速追従機能付きのアダプティブクルーズコントロール（ACC）を採用したほか、すれ違い支援機能を搭載した全方位モニター用カメラをメーカーオプションにスズキ軽商用として初設定した。
また、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートなどを搭載するスズキ セーフティ サポートや、LEDヘッドライト、LEDフォグランプを全車に標準装備。さらに軽商用初となるサイドエアバッグも全車標準装備とした。
仕事にも遊びにも使えるクルマとしてのデザイン
スペーシア ベースのデザインは、「スペーシア カスタム」をベースに、ビジネスユースだけでなく、DIYや趣味にクルマを活用したいユーザーにも届くよう、街中でも住宅街でも映える個性的なデザインを目指して開発。
エクステリアデザインでは、クォーターウィンドウの一部を樹脂パネルに変更して機能的なイメージを表現しつつ、さまざまな用途で使いやすい荷室空間を実現。樹脂パネルにはボディサイドのビードと共通イメージとなる3本ビードを配することで、タフさをイメージしながらデザインの統一感を与えた。
部品の色にもこだわりが込められており、商用車の部品色として一般的なつや消しの黒を用いず、フロントグリルまわりやサイドミラー、ドアハンドル、バックドアガーニッシュなどにブラックパール塗装を採用することで、スタイリッシュな魅力を表現。さらに、重厚感を強調するためにヘッドライトとリアコンビランプの内側をブラック塗装としたほか、アクティブな雰囲気を演出するルーフレールと、足下のホイール類もブラック塗装とした。
ボディカラーはスペーシア ベースの専用色として、光の当たり具合で表情が変化し、DIYで使われるようなイメージの緑がかったグレーメタリックの「モスグレーメタリック」を新開発。加えて、アウトドアシーンでも映える「アクティブイエロー」「デニムブルーメタリック」や、普段使いでも上質感のある「ピュアホワイトパール」「ブルーイッシュブラックパール」の全5色を設定。使い方が豊富なクルマであることをボディカラーでも表現している。
インテリアではタフさ・耐久性の高さを感じさせながら、収納点数の豊富さや隠せる収納を意識したデザインを採用。「車中泊ユーザー向け」「アクティブユーザー向け」「ワーケーション向け」「個人経営店でのデリバリーユーザー向け」「ペット旅ユーザー向け」の5つのシーンを想定してデザインを開発。マルチボードを活用することによって、それぞれのシーンに応えられるような室内空間を創出可能とした。
ユーティリティについては、遊びにも仕事にも使い方の幅を広げるアイディア満載の収納を用意。「エブリイ」「キャリイ」で好評という助手席シートバックテーブル、オーバーヘッドシェルフ、ユーティリティナットを装備したほか、スズキ軽商用初の装備となるリアクォーターポケットを採用した。
オーバーヘッドシェルフとリアクォーターポケットには、インパネやフロントドアミドルポケットと同じビード形状を使い、実用性と力強さを表現。リアクォーターポケットは装着アクセサリーとして設定したカラーコードやユーティリティナットにより、ユーザーの好みに応じたカスタマイズを可能としている。
また、新型スペーシア ベースは「人も物も重視した軽商用バン」というコンセプトから、快適装備には特にこだわりが込められており、作業の効率を上げるだけでなく、仕事がより楽になるよう、USB電源ソケット（Type-A/Type-C）やリアLEDルームランプを装備。
さらに、配送時に便利な予約ロック機能を搭載し、運転席からのアクセスがしやすい後席右側ワンアクションパワースライドドアを採用。加えて、キーレスプッシュスタートシステム、プレミアムUV＆IRカットガラス、フルオートエアコン、チルトステアリング、運転席シートリフターをスズキ軽商用として、後席脱着式シートベルトや運転席・助手席シートヒーター、ロールサンシェードといった軽商用初の装備も初採用されている。そのほかにも、撥水機能付きフロントシートなど、“我慢をしない商用車”らしい快適装備が設定されている。
内装カラーについては「Garage Life for Hobby and Job」をテーマに、好きな物を気兼ねなく積める実用性と、力強さを感じるグレーイッシュブルーを“渋カッコイイ”アクセントカラーとして世界観を表現。グレーイッシュブルーをインパネ、フロントドアミドルポケット、フロアコンソールトレー、リアクォーターポケットに配色することで室内に統一感を持たせた。
また、車内を快適にする機能アイテムを多数採用。フロアコンソールトレーは、ドリンクホルダーとトレー収納にメーターのプロフィールを反映させることで、車内のデザインに統一感を演出。助手席シートバックテーブルは外周枠から物が落ちにくい形状とし、底面は傷つきが目立ちにくいシボを採用した。
さらに、フロントシートには濡れた物でも気兼ねなく使用でき、汚れてもすぐにふきとれる撥水ファブリックシートを採用。リアシートにはPVCを採用して防水の機能を持たせた。
そのほかにも、「ベースは準備できた。さあ、純正アクセサリーで自分好みにカスタマイズ」をコンセプトにした純正アクセサリーを設定。「FOR MY SHOP」「FOR MY OFFICE」「FOR MY BEDROOM」といったスタイルが用意されている。
