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写真で見る スズキ「スペーシア」「スペーシア カスタム」(車両形式:DAA-MK53S)
2017年12月14日 11:54
スズキ「スペーシア」は昨今主流となっているハイトワゴンタイプの軽自動車。「パレット」の後継モデルとして2013年3月に初代モデルが発売され、今回発売される新型が2代目となり、初代モデルでは途中追加となった「スペーシア カスタム」は当初からラインアップされる。
新型スペーシアは初代が持つ利便性はそのままに、「クルマの楽しさ」を磨き上げることに注力。ドライバーはもちろん家族や友人などクルマに乗った全員が、買い物やドライブなど車内で「わくわく」できる空間を目指している。
スペーシア
ベースとなるプラットフォームは「スイフト」から始まり「ワゴンR」などにも採用された、軽量化と高剛性を両立させた「HEARTECT(ハーテクト)」。ボディサイズは3395×1475×1785mm(全長×全幅×全高)。先代モデルと比べると全長、全幅はそのままに全高を50mmアップ。同時にホイールベースを35mm延長して2460mmへとロング化されている。こうした変更で乗り心地の向上はもちろんのこと、ヒップポイントを前席で30mm、後席で15mmアップすることにより、乗り降りがしやすく、運転もしやすいパッケージングを実現している。
スーツケースをモチーフとしたエクステリアは、ボディをぐるりと包むビードを配置。スライドファスナーをイメージしたフロントグリル、ハンドルをイメージしたドアまわりなど、随所に遊び心が感じられるディテールを配置し、楽しげなイメージを演出する。
インテリアはブラックとベージュ、2種類の内装色を用意。ともに赤色のアクセントカラーを配置するものの、前者は引き締まったスポーティな印象を、後者はすっきりと明るい印象の仕上がり。エクステリア同様にスーツケース風の遊び心をくすぐるデザインが施されているのが新鮮だ。
パワートレーンは直列3気筒DOHC 0.66リッターの自然吸気ユニット「R06A」型エンジンとともに、全車がマイルドハイブリッドシステムを搭載。2.3kW(3.1PS)まで高出力化した「ISG」と、10Aまで大容量化した「リチウムイオンバッテリー」を組み合わせており、モーターのみで最長10秒間のクリープ走行を可能にしたほか、最長30秒間のモーターアシストを実現。高張力鋼板の使用範囲拡大(41%から46%)や各部の軽量化などにより、ボディサイズを拡大しつつも車両重量はハイトワゴン最軽量となる850kg(スペーシア HYBRID G 2WD車)を達成。最良モデルのJC08モード燃費は30km/Lとハイレベルな数値を実現している。
新型は安全装備の充実もポイントとなっており、衝突被害軽減ブレーキなどをはじめとする「SUZUKI Safety Support」を採用。経済産業省などによる安全運転サポート車区分では、もっとも充実した「サポカー S ワイド」に該当する装置を装備。単眼カメラとレーザーレーダーを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポート」をはじめ、軽自動車初となる「後退時ブレーキサポート」、全方位カメラを利用した「3Dビュー」など、充実した内容となっている。
ラインアップはベーシックな「HYBRID G」と、パワースライドドアなど快適装備を充実させた「HYBRID X」の2グレード。どちらも2WDと4WDが選択可能となっている。ボディカラーはアウトドアツールをイメージした「ツールグリーンパールメタリック」など全10色。ホワイトまたはブラックのルーフカラーを採用する「2トーンルーフ」仕様もラインアップ。こちらはホワイトが「オフブルーメタリック」「チアフルピンクメタリック」、ブラックが「ピュアホワイトパール」「ツールグリーンパールメタリック」との組み合わせとなる。
価格はHYBRID Gの2WD車が133万3800円、4WD車が145万4760円。HYBRID Xがそれぞれ146万8800円、158万9760円となる。
スペーシア カスタム
大型のメッキフロントグリルなどを採用した存在感のある迫力の面構えが特長。インテリアはブラックパールのパネルとメッキ加飾のコンビネーションとするほか、ステアリングやシフトノブ、シートにレッドステッチを施すことによりスポーティなイメージを高めている。
パワートレーンはスペーシアと同じ自然吸気モデルのほか、パワフルな走りが楽しめるターボモデルを用意。ターボエンジンのスペックは最高出力47kW(64PS)/6000rpm、最大トルク98Nm(10.0kgm)/3000rpmと最大トルクで先代を上まわり、JC08モード燃費は2WD車で25.6km/L、4WD車で24.0km/Lとなる。
ラインアップは自然吸気エンジンを搭載する「HYBRID GS」「HYBRID XS」、ターボエンジンを搭載する「HYBRID XSターボ」の3グレード。スペーシアと同じく全グレードに2WDと4WDが設定される。ボディカラーは専用色となる「アクティブイエロー」など全9色。2トーンルーフ仕様のルーフカラーはブラックのみとなり、「ピュアホワイトパール」「ブリスクブルーメタリック」「アクティブイエロー」「フェニックスレッドパール」「ブレイブカーキパール」の各カラーに設定される。
価格はHYBRID GSの2WD車が157万6800円、4WD車が169万7760円。HYBRID XSがそれぞれ169万200円、181万1160円。HYBRID XSターボがそれぞれ178万7400円、190万8360円となる。