ニュース

テスラ、千葉県初の拠点「テスラセンター千葉稲毛」オープン ストア、サービス、デリバリー、スーパーチャージャーを持つ最大級店舗

2022年11月12日 オープン

テスラセンター千葉稲毛店全景。2階はデリバリーのスペースになる予定

 テスラモーターズ ジャパンは、11月12日に「テスラセンター千葉稲毛」を千葉県千葉市にオープンする。ストア、サービス、デリバリーの3つの機能を同時に持つ店舗はテスラモーターズ ジャパンでは初となるもの。店舗の面積も約850坪で最大級となる。このオープンに先立ち、11月11日に内覧会が開催された。

ディーラー密集地区となる千葉市16号沿いにオープン

 テスラセンター千葉稲毛の所在地は千葉市稲毛区長沼町307-1。国道16号沿いで、東関東自動車道の千葉北IC(インターチェンジ)と京葉道路の穴川ICのほぼ中間に位置する。周囲には国産、輸入車問わず主要ブランドのディーラーの大型店舗が密集するエリアとなる。

 今回、テスラの「ストア」としては千葉県初となり、サービス拠点としても千葉県初。テスラの「ストア」とは試乗や購入のサポートなどを行ない、テストドライブの拠点としても機能する店舗となる。サービスはリフトや整備機器を揃えて整備や車検でクルマを持ち込んで対応するほか、テスラのサービスの6割を占めているという出張対応のモバイルサービスの拠点としても機能する。

サービスの入口

 デリバリー(納車)については現在稼働中の東京都江東区にある「テスラ デリバリーセンター有明」とともに納車業務を行なう。こちらは2023年はじめより稼働する。

 また、急速充電のスーパーチャージャーも8基備え、すべて最大充電出力が250kWのタイプが24時間利用できる。ただし、スーパーチャージャーは設置が遅れており、2022年末に稼働する予定となる。

「われわれのプロダクトをお客さまにお伝えする役割」

 内覧会ではテスラモーターズ ジャパンのカントリーマネージャーが店舗の概要について説明した。テスラセンター千葉稲毛は「われわれのプロダクトをお客さまにお伝えする役割」とし、販売をするのではなくテスラのブランド紹介に重点を置くという、従来からのテスラのストアの役割を説明した。

 テスラセンター千葉稲毛では250kWのスーパーチャージャーを8基備えるが、「クルマだけでなく充電のパフォーマンスも一緒にお客さまにお届けできることがテスラの強み」とし、今回、ストア、サービス、デリバリー、スーパーチャージャーの4つの機能が揃えることはテスラジャパンがやりたかったことだとした。

モバイルサービスで使うツールを満載したサービスカー
スーパーチャージャーはオープンに間に合わなかったのでモックを展示。店の前に並ぶところに設置予定だという

 日本はほかの先進諸国に比べて電気自動車の販売比率が低い点も指摘。将来、電気自動車の販売比率が高まるときには「われわれテスラは電気自動車のパイオニアとして先頭を走っていきたい」と抱負を語った。

 また、テスラの使命は電気自動車の普及だけではなく、持続可能なエネルギーの社会を実現することとし、テスラセンター千葉稲毛では蓄電池の「テスラPowerwall」のモックアップも展示している。

蓄電池「テスラPowerwall」のモックアップを展示

ストアとサービスの機能を紹介

 今回の内覧会では、ストアの機能として室内に「モデル3」とデリバリーを開始したばかりの「モデルY」を2台の合計3台を展示した。また、屋外には試乗車含め多数のテスラ車を集結させた。

ストア店内には現在、モデル3(中央)とモデルY(両端)を展示
テスラのラインアップが並んだ。左からモデルS、モデル3、モデルX、モデルY

 サービスではサービススペースの様子を紹介した。まだ稼働していない段階だが、電気自動車の専用工場となるため、クルマからの排出ガスがない。そのため、シャッターが閉じられ、白い内装の冷暖房を完備した状態で整備作業が行なわれることが特徴だという。

サービスの入口はシャッターがあり、内部は空調完備
サービスのスペースはストアのスペースを囲むようにコの字に配置
入口のリフトにはサービスカーが停車していた
サービスに入り、奥から左を見たところ
奥にはタイヤ交換に使われると思われるスペース
タイヤ交換のための機器類
リフトは6基ある
リフトアップされたモデル3(手前)とモデルS(後方)
フロア下は平面でマフラーなどもない。実はリフトアップしての整備項目が少ないのがテスラの特徴

 サービスのスペースにはリフトを6基装備しているが、テスラはリフトアップして整備する項目が通常のクルマより少なくなる。マフラーなどがないため、主に足まわりだけとなる。

 現在は設備などが整った「認証工場」として認可を受けているが、車検ができる「指定工場(民間車検場)」になるよう準備を進めているという。

奥をさらに曲がり、コの字のサービススペースの出口に向かう
車検に必要な速度計のチェックやブレーキなどの計測機器、奥にはヘッドライトテスターも見える
さらに出口に近いスペースにもリフトがある
出口はこちら。後方に見えるのが2階、屋上に向かうスロープ。2階がデリバリー(納車)のスペースになるという

 店舗には接客などにさまざまに使えるラウンジスペースも用意している。

ストアの奥にはさまざまに使うラウンジスペースがある
ラウンジスペース
個室もある
サービスのスペースへの通路もある