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三菱ふそう、バス製造で新事業「ボディプリント事業」「バスリニューアル事業」開始 ラッピングより低コストなオートボディプリンター導入

2022年11月21日 発表

「ボディプリント事業」に向けて導入されたオートボディプリンター

ラッピングより低コストなボディプリント「ボディプリント事業」と長年愛用されたバスの内外装をリニューアルする「バスリニューアル事業」開始

 三菱ふそうトラック・バス(以下 MFTBC)は11月21日、 同社100%子会社でバスを製造する三菱ふそうバス製造(以下 MFBM) が新事業として「ボディプリント事業」「バスリニューアル事業」 をそれぞれ開始したと発表した。

 ボディプリント事業は、同事業の開始にあたって導入したオートボディプリンターにより、インクジェットプリンターの原理で、ボデーに画像データを直接プリントするもの。特殊溶液を用いることで何度でも塗り換え可能といい、凹凸、湾曲のある素材へのダイレクトプリントが可能、MFBMでは車両のメーカーを問わず、トラック、バスやそのほかの車両を対象にサービスを提供する。

ボディプリント施工の様子
ボディプリント事業の施工例

 一般的なマーキングフィルムをはり付ける従来のフィルムラッピングと比較し、低コストかつ短納期での仕上がりが可能としており、MFBMの試算によるコストについては従来の4〜5割の低減、納期はおよそ3分の1の短縮を見込むとしている(プリントの面積・内容などによって変動の可能性あり)。

同事業は、MFBMが生産の効率化を図るべく行なってきたさまざまな作業の自動化の検討の中で、従来は職人の手作業で行なっていたボディラッピングのフィルムはり付け作業の自動化手段として開始が決定された。

 また、バスリニューアル事業については、長年使用されたバスの内外装を、ボディの再塗装、窓ガラスの交換、シート生地張替え、床材張替え、各種機器交換といったさまざまな要望に応え、新車のように生まれ変わらせるもの。現在、富山県富山市にあるMFBMのショールームにて、車両の半分のみリニューアルしたデモ車両を展示中で、リニューアル前と後の比較ができ、仕上がりイメージを実物で確認できるようにしている。

車体は紺色の部分がリニューアル後の仕上がり
左半分がリニューアル後の仕上がり