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アウディ、2022年の販売台数を発表 161万4231台を販売し、EVは前年比44.3％増の11万8196台に
2023年1月19日 10:57
- 2023年1月10日（現地時間） 発表
アウディは1月10日（現地時間）、2022年のブランド全体の販売台数を発表。長期にわたる部品供給不足と物流チェーンの大きな混乱にもかかわらず、161万4231台と、前年並みの水準を維持し、ヨーロッパ、ドイツ、その他の主要市場で2021年の結果を上まわった。
また、EV（電気自動車）の販売台数は前年比44.3％と大幅に増加した11万8196台となり、世界的な危機に直面しながらも、電動化戦略を確実に前進させているとした。
EVの「Q4 e-tron」「e-tron GT quattro」「e-tron」に対する高い需要は、電動化シフトを表明したアウディの決定が正しいことを裏付けるものとしており、新しいモデルの新型「Q8 e-tron」は、2023年春の発売を前に、すでに多くの予約注文を受けているとのこと。アウディは2026年以降、ニューモデルはEVのみを世界市場に導入することとなる。
EVと並んで、「A3」（＋12.1％）、「A4」（＋8.0％）、「Q5」（＋2.7％）は、ラインアップ全体の中で、特に大幅に増加。Audi Sportは、前年比15.6％増となる4万5515台のハイパフォーマンスカーを販売し、2022年も記録を更新した。
ヨーロッパでは、2021年比1.2％増となる62万4498台の車両を販売。ヨーロッパでもEVの需要が増加し、特にQ4 e-tron（＋99.4％）、e-tron GT（＋29.2％）、e-tron（＋8.5％）の販売が好調で、Audi Sportはヨーロッパで新記録となる2万9417台の車両を販売し、2022年の結果に貢献した。全体として、アウディの販売は、ヨーロッパの29市場で前年を上まわる結果となった。
ドイツの販売台数は、ヨーロッパの好調な結果に特に大きく貢献（21万4678台、＋18.7％）。その大きな要因は、EVの販売台数が大幅に増加（＋87.8％）したことで、このEVの販売増加も貢献して、アウディは市場シェアを大幅に伸ばしたとのこと。Audi Sportは、ドイツ国内市場で新記録を達成し、前年比43％増となる1万2993台の車両を販売した。
米国ではアウディのEVに対する需要がかつてないほど高まり、2021年比47.3％増となる1万6177台の販売台数を記録。e-tronだけで前年比7.2％増となる1万397台を販売した。Q4 e-tronおよびQ4 Sportback e-tronが発売されたことにより、アウディは、米国市場において最大のEVラインアップを展開しているものの、ロジスティクスの混乱や供給不足により、米国で販売された車両の合計台数は、前年をわずかに下まわる18万6875台となった（－4.7％）。
中国では、前年をわずかに下まわる8.4％減となる64万2548台を販売。この減少は、特に半導体の継続的な供給不足と、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）による生産制限によるもので、ディーラーでは新型コロナウイルスのパンデミックにより、一時的にショールームが閉鎖され、販売に影響を及ぼした。しかし、EVの販売台数は9.8％増加。2022年、アウディは新型「Q5 e-tron Roadjet」に加え、「RS e-tron GT」やQ4 e-tronを中国に導入して、電動ポートフォリオを拡大。A3（＋10.0％）、A4（＋14.9％）、Q5（＋4.5％）の販売台数はさらに増加した。
世界のその他の市場におけるEVの需要は90.2％増加したものの、サプライチェーンの課題と継続的な物流の問題に加え、地政学的危機の影響も受け、これらの市場での販売台数は計16万310台（－3.5％）となった。なお、アウディは、特に中東（＋47.9％）、インド（＋27.1％）、台湾（＋22.2％）で大幅な成長を遂げた。
AUDI AGセールスおよびマーケティング担当取締役 ヒルデガルト・ヴォートマン氏は「電気自動車の好調な販売台数は、eモビリティへの明確なシフトが、アウディにとって正しい道であることを示しています。困難かつ変化の激しい市場環境の中で、アウディのグローバルチームは、2022年に再びその回復力を証明しました。並外れたチームワーク、優れた業務効率、効果的な販売管理により、私たちは事業年度を無事に終えることができました。私たちは依然として世界規模の経済的課題に直面していますが、自信を持って未来を見据えています。その理由は、私たちが2023年に向けて魅力的なポートフォリオを持ち、数多くのオーダーを受け、意欲的なチームとともに変革を加速しているからです」とコメントしている。
