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アウディ、計3基のモーターを搭載するバッテリEVのハイパフォーマンスグレード「e-tron S」「e-tron S スポーツバック」

2022年4月初旬以降に発売予定

e-tron S:1398万円

e-tron S スポーツバック:1437万円

e-tronシリーズ初のSモデル「e-tron S」「e-tron S スポーツバック」

 アウディ ジャパンは、同社のBEV(バッテリ電気自動車)「e-tron」シリーズとして初めてとなるハイパフォーマンスグレードのSモデル「e-tron S」「e-tron S スポーツバック」を追加導入し、4月初旬以降に発売する。価格はe-tron Sが1398万円、e-tron S スポーツバックが1437万円。ステアリング位置は右のみの設定。

 新型e-tron Sとe-tron S スポーツバックのバッテリ総容量は95kWhで、ベースモデルの前後各1基の計2基に対し、フロントに150kWのモーターを1基、リアに132kWのモーターを2基の計3基の駆動用モーターを搭載。システム最高出力は370kW、最大トルクは973Nmを発生し、ブーストモードでの0-100km/h加速は4.5秒と高い動力性能を実現しながら、一充電走行距離は415km(WLTCモード)を実現。

 両モデルの技術的なハイライトは電動トルクベクタリング機構を搭載する「quattroシステム」で、通常走行時は効率を高めるためリアモーター2基で駆動。ドライバーがより多くのパワーを求めた際や天候・路面状況に応じてフロントモーターが作動し、四輪駆動となる。リアにある2基のモーターは左右独立でホイールに駆動力を伝達することが可能で、従来のリアスポーツディファレンシャルの機能を果たし、より俊敏で自然なハンドリング特性を実現し、旋回性能を向上させているという。

 エクステリアではS専用デザインの前後バンパーや、アルミニウムルックのエクステリアミラーハウジング、リアにはスポイラーリップや幅広のディフューザーインサート、20インチのアルミホイールを装備。ボディサイドにはセレナイトシルバーのパネルを配し、さらにベースモデルに比べて左右それぞれ2.3cmずつ張り出したホイールアーチがSモデルの力強いイメージを表現する。また、ホイールアーチに刻まれたスリット、独自のシングルフレームグリルが空力性能への影響を最小限に抑制し、Cd値はベースモデルと同等のSUVタイプが0.28、スポーツバックが0.26となっている。

 また、100万個のデジタルマイクロミラーを5000分の1秒単位で制御することで、高精細な光を路面に照射することが可能なデジタルマトリクスLEDヘッドライトを初めてオプションとして採用。周囲を走行する車両への配光を正確にカットすることで照射範囲を広げ、夜間のドライブをより快適にする。また、自らの走行レーンを明るく照らす「レーンライト」や車線内の自車位置を示す「オリエンテーションライト」により、安全に車線内にとどまることをサポート。カミングホーム/リービンクホーム機能使用時には、シグネチャーライトに加え、車両前方の壁や路面に5種類のアニメーションを投影することが可能という。