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アウディ、e-tronシリーズ初のアバントコンセプト「A6 アバント e-tron concept」

2022年3月17日(現地時間)発表

アバント仕様のコンセプトモデル「A6 Avant e-tron concept」

 独アウディは3月17日(現地時間)、2022年の年次記者会見において「プレミアムプラットフォームエレクトリック(PPE)」をベースにしたBEV(バッテリ電気自動車)コンセプトモデル「A6 Avant e-tron concept」を発表した。アウディの電気自動車「e-tron」シリーズ初のアバントコンセプトモデルとなり、市販を前提に開発されたという。

 2021年の上海モーターショーで発表された「A6 e-tron concept」のアバント仕様。ボディサイズは4960×1960×1440mm(全長×全幅×全高)と、スポーツバックとしてデザインされたA6 e-tron conceptと同一のディメンションとなっており、クローズド シングルフレーム、横幅一杯に広がるリアライトストリップなどの主要なデザイン要素はアウディの電気自動車であるe-tronシリーズとの関係性を強調したものになる。また、A6 e-tron conceptのCd値は0.22となるが、A6 Avant e-tron conceptではそれをさらに0.02上まわる空力性能を身につけた。

A6 Avant e-tron concept

 エクステリアでは22インチの大径ホイールと短いオーバーハング、フラットなキャビン、ダイナミックなルーフラインによってスポーツカーを連想させるプロポーションを実現。また、印象的なquattroブリスターはボディの幅広さを強調すると同時に、ボディサイドに有機的な曲面を形成したという。

 PPEをベースにしたモデルの特徴は前後アクスル間に搭載された約100kWhのバッテリ。PPE車両ではバッテリサイズとホイールベースを柔軟に変更することができ、さまざまなセグメントの車両に採用できるのが特徴になっている。また、長いホイールベースにより車内は広々としたスペースを生み出している。

A6 Avant e-tron conceptのボディサイズは4960×1960×1440mm(全長×全幅×全高)

 PPEモデルにはフロントおよびリアアクスルにそれぞれ1基の電気モーターを搭載したバージョンが用意され、このモデルではオンデマンドの4輪駆動システムを実現。エネルギー消費量と航続距離を最適化したベースバージョンはリアアクスルに1基の電気モーターが搭載される。A6 Avant e-tron conceptの2基の電気モーターは350kWのシステム出力と800Nmのトルクを発生し、0-100km/h加速は4秒未満(ベースバージョンは7秒未満)。

 一充電航続距離は駆動システムと出力により異なるものの、最大700km(WLTP基準)とした。急速充電については最大270kWに対応し、300km以上を走行可能なレベルまでバッテリを充電するのに必要な時間は10分間。また、25分以内でバッテリ容量を5%~80%まで充電できる。

急速充電は最大270kWに対応