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豊田通商、ガーナでスズキ「スイフト」のSKD生産開始 トヨタ「ハイラックス」と混流生産

2023年1月31日 発表

ガーナでの式典のようす(左から豊田通商株式会社 大塚本部COO、貿易産業省バアフィ副大臣、同ジナポー大臣、望月大使、スズキ株式会社 鈴木常務役員、TTMG山田社長)

 豊田通商のガーナ共和国における車両組立会社「TOYOTA TSUSHO MANUFACTURING GHANA CO. LIMITED」(以下:TTMG)は1月31日、2022年9月よりガーナにおいてスズキの小型車「スイフト」のSKD生産を開始したと発表した。

 今回の発表は、2019年8月に横浜で行なわれた第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、豊田通商とガーナ政府が締結した「自動車産業の発展に向けた協業に関するMOU」に基づく取り組みの一環。TTMGの工場では、トヨタ自動車のピックアップトラック「ハイラックス」のSKD生産を2021年6月より開始しており、豊田通商にとってアフリカにおけるスズキ車の生産および2ブランドの混流生産は初めての取り組み。

 なお、SKDはSemi Knock Downの略で、ボディを溶接、塗装済みの状態で輸入し、主要構成部品をボディやシャーシに組み付ける車両組み立て方法、または部品の分解形態のことを指す。

 今回の生産開始を受け、ガーナでは1月30日にガーナ貿易産業省のサミュエル・アブ・ジナポー大臣、在ガーナ日本大使館の望月寿信特命全権大使、スズキの鈴木浩一常務役員の出席のもと式典が行なわれた。式典に出席した鈴木常務役員は、「ガーナでのスズキのプレゼンスを高めていきたい。ガーナ国民の皆さまにスイフトをはじめとする当社製品に愛着を持っていただけると嬉しい」とコメント。

 また、豊田通商のアフリカ本部の大塚本部COOは、「ご協力いただいたガーナ政府に感謝するとともに、引き続き自動車産業発展のために支援をお願いしたい。豊田通商も“With Ghana, For Ghana”の精神で尽力したい」と抱負を語っている。

 今回のスイフトのSKD生産は、2019年1月にトヨタからアフリカでの営業業務の全面移管を受けた豊田通商と、2019年3月にトヨタと協業合意したスズキ間のアライアンス強化・拡充の一環として実行されたもの。豊田通商グループでは、現在アフリカにおいてエジプト、ケニア、ルワンダ、ガーナの4か国で車両生産を行なっており、TTMGの工場の生産能力は年間1700台、従業員数は約50人規模となっている。

スズキ「スイフト」