ニュース

豊田章男社長がWRC第2戦の結果にコメント「ドライバーがもっと安心して、もっと楽しく走れるクルマをよろしくお願いします」

2023年2月13日 発表

カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)

 トヨタ自動車 代表取締役社長でありTGR-WRT(TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team)会長である豊田章男氏は2月13日、2023年WRC第2戦 ラリー・スウェーデンに対するコメントを発表した。

 2023年WRC第2戦 ラリー・スウェーデンは2月9日~12日(現地時間)にかけて開催され、第1戦ラリー・モンテカルロで2位を獲得したカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)は総合4位となり、ドライバー選手権は首位に浮上したオィット・タナック選手(Mスポーツ・フォード)に3ポイント差で2位の座を維持。

エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)

 また、前日のデイ3で自分が望むような走りをできなかったというエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)は、パワーステージに焦点を合わせてデイ4に臨み、パワーステージではベストタイムとわずか0.6秒差の2番手タイムを記録。総合5位で14ポイントを獲得し、ドライバー選手権4位の座をキープ。チームもロバンペラ選手とエバンス選手が獲得したポイントにより、14ポイント差でマニュファクチャラー選手権首位を堅持している。

 なお、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)は、SS17でクルマに発生したメカニカルトラブルにより、最終のパワーステージを前にリタイアとなった。次戦、WRC第3戦 ラリー・メキシコは、3月16日~19日(現地時間)にかけて開催される。

勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)

TGR-WRT 豊田章男会長のコメント全文

 WRCに復帰した6年前、ヤリ-マティがTOYOTA GAZOO Racingに初めて優勝をもたらしてくれたのがラリー・スウェーデンです。それ以来、TGRとして、2019年にはオイットが、2020年にはエルフィンが、昨年はカッレが優勝してくれています。

 フィンランドのチームであるわれわれにとって雪道はホームロード……得意の路面で今年も最高の結果を残したいと、3人のドライバーたちは果敢にチャレンジをしてくれました。残念ながら順位に結びつきませんでしたが、それぞれのチャレンジは、今回もクルマとチームを強くしてくれたと思っています。

 貴元の2日目のクラッシュは、今までで一番クルマの損傷が激しいものだったと聞きました。それをメカニックたちは時間内に修理し、貴元たちを翌日のステージに戻してくれたそうです。クラッシュ自体は残念でしたが、これによってチームはさらに強くなることができました。メカニックのみんなありがとう。

 エルフィンは“あと1つピースがはまらない”といった感じの悩みを持ち続けているように見えます。2019年のヤリ-マティを見ているようです。エルフィンが探しているピースを見つけられるよう、チームのみんなもとことん付き合っていきます。エルフィンにとっての“もっといいクルマ”を一緒につくりあげていきましょう。

 カッレ、君のことだからディフェンディングチャンピオンの気負いは全くないと思います。次のメキシコも思いっきり楽しんで走ってきてください!

 1か月後のメキシコは今回と打って変わって“熱い”ラリーです。チームのみんな、ドライバーが“もっと安心して”“もっと楽しく”走れるクルマを、よろしくお願いします。

追伸:オイットへ
新しいチームでの初勝利おめでとう!