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パイオニアの“会話するドライビングパートナー”「NP1」を付けてみた
第1回:出張取付けサービスで「N-VAN」に装着
2023年5月1日 09:00
筆者のクルマは2018年に購入した本田技研工業の「N-VAN」。気がつけば今年で5年となるけど調子はいいし、相変わらず便利で使えるクルマであるため乗り換える気はない。
ただ、1つ気になっているのが新車時に装着したカーナビゲーションだ。純正ナビなのでクルマ側の機能の操作ができたりバックモニターになったり、Apple CarPlay対応だったり、HDMI端子もあってスマホ経由の動画がモニターに出せたりと便利なのだが、肝心の地図が少々古い。
まあ有料アップデートをすればいいのだろうが、機種自体が古くなっていると、有料更新をする気にどうもならない。それに筆者の場合、行き先検索は音声で指示したいのだけど、据え置き型の機器と通信型のスマホアプリナビでは発話の認識率に明らかな差があるので、スマホナビに慣れてしまった今、使いにくさを感じてしまうのだ。そのままスマホアプリのナビにシフトしてもいいのだけど、長距離移動でスマホナビは不便に感じることもあるしと、いろいろと考えていたのであった。
ちなみに今は新車の納車に時間がかかることから、高年式の中古車が売れているという話を聞いた。ウチのN-VANのように5年落ちくらいであれば走行支援機能や予防安全機能に現代のクルマとそれほど大きな差はないので、中古車を選んでも古さは感じにくいと思うが、カーナビについてはどうだろう。筆者と同じような不満を感じる人もいるのではないだろうか。
カーナビ付け替え希望派の物欲を刺激するNP1
カーナビをどうするか、もんもんとしていたときに体験する機会を得たのがパイオニアの「NP1」。これは次世代通信型ドライブレコーダーやスマート音声ナビをはじめ、クルマWi-Fi、アプリ経由でのカーライフサポートなど複数の機能を持つので、「ドラレコ」とか「カーナビ」という呼び名ではない。パイオニアはNP1のことを「ドライビングパートナー」と名付けたが、これホントにいい呼び名だと思う。
NP1はそのときの記事を含め、複数の記事でも紹介しているので本稿での機器の詳細説明は省略するが、実際に動作を体験してみたところ「便利そう」という感想と同時に「これは楽しい」という気持ちもわいたのだ。
筆者のカーナビ使用法はそのものズバリの案内重視。映像や音の性能はそれほど必要としていない。それだけにカーナビは実用品という位置付けだった。ゆえに使っていて楽しいと感じたことはなかったが、NP1は楽しかったのだ。
そんな流れから導入することにしたNP1、この機器に興味を持っている人は多いと思うので、オーナー目線でのNP1紹介記事を書いてみようと思う。
NP1の購入について
NP1はカー用品店やインターネットの各種ショッピングサイトなどで購入できるし、現在(2023年3月)は在庫もあるので欲しければすぐに手に入る状況だ。
パイオニアの販売サイトでは通信+サービス利用料3年分付きの「バリュープラン」が総額9万3500円。通信+サービス利用料1年分付きの「ベーシックプラン」が6万5780円で用意されている(送料は全国一律550円)のだが、3年はちょっと長いと感じたので筆者はベーシックプランを選択した。
なお、2023年5月7日までの期間で、パイオニア公式オンラインサイトおよびAmazon内のPioneerストアにてNP1を購入すると、全員に2万円のキャッシュバックがあるキャンペーンを開催している(期間内に購入していれば応募は6月6日までOK)ので、1年プラン付きであればNP1が4万円代で手に入る。これはお買い得だと思う。
NP1をどこで買うかの選択は自由だが、この機器は購入したあとにクルマへの取り付けが必要になるので、購入時は「取り付け」のことも考えておきたい。
パイオニアの公式サイトにはもっともベーシックな取り付け方法を紹介する動画が掲載されているので、まずはそれを参照。DIY経験がない人を含む多くのユーザーに向けた内容なので分かりやすく簡単だが、外から見える配線処理が気になるところ。できれば配線は見えないよう引きまわしたいのだ。
そこで利用したいのが、パイオニア公式のオンラインショップで扱う「NP1出張取付け」サービスだ。筆者はDIYもするが、この出張取付けというものに興味があったので、今回はこちらに依頼してみることにした。
NP1の出張取付けサービスをお願いしてみた
NP1の出張取付けサービスとは、字のごとく取り付け業者さんが自宅や契約している駐車場まで出張して取り付け作業をしてくれるのだが、いまどきはセキュリティの面からどんな人がくるのか気になる人も多いと思うので、まずはその点を紹介。
パイオニアから直にNP1の出張取付けサービスを請け負っているのは、神奈川県横浜市にあるモービルテック。こちらはカーエレクトロニクス製品や各種デバイスの取り付けを手掛けるところで、以前からパイオニアの協力企業となっている。
出張取付けサービスの実務はモービルテックの技術者が担当するのが基本だが、関東以外の都市圏や地方では、技術や信頼度のある提携先の技術者が担当するということだ。筆者は東京に住んでいるので横浜のモービルテックより技術者がきてくれた。
さて、出張取付けというからにはきてもらう場所が「作業できる環境」であることがなにより重要だ。NP1取り付け作業はクルマのドアを開いた状態で行なうので、自宅に駐車場がある場合でも片側のドアがちゃんと開くスペースが必要。月極駐車場でも同様だ。ここで「家の前の道に路上駐車をして……」と考える人もいるだろうが、道交法に違反する行為は一切しない決まりになっているそうで、そういったケースでは作業を行なわない。
また、管理者の許可を受けていない場所、例えば公園の駐車場、ショッピングモールの駐車場、コインパーキングなどでの作業も行なわない。つまり作業をするのは自宅駐車場や契約している駐車場のみとなる。
そのほか、取り付けるクルマが違法改造車の場合は作業不可となるし、合法でもカスタマイズの仕様によっては取り付けできないこともあるという。
こうしたことは申込時に確認があるので事実をちゃんと伝えたい。もし、濁して伝えてきてもらっても、現状がNG事項に該当するのであれば作業はできないとなってしまう。これはお互いに時間のムダだし、気分的にもいいことはないので疑問や不安点があれば申込時にしっかり問い合わせしたい。
ちなみによくある問い合わせとしては、すでに付いているドラレコの取り外しをお願いできるか? というのがあるが、これはシンプルな付け方であれば追加料金なしで対応してくれるので、同時にお願いしたいことがあれば申込時に相談してほしい。
なお、出張取付けサービスに関しての注意事項はNP1の公式サイトにも掲載されているのでまずはここを参照してほしい。
以上で取り付け作業は完了。N-VANは作業難易度が高くないそうだが、それでも2時間くらいの作業時間だったので(配線隠しなど丁寧に作業してくれたため)、もし、DIYでやったら半日~1日は掛かっていたと思う。
作業を見ていた感じでは難易度の高いところはなかったが、配線作業のアイテムで最後に「電源が入らない」となったときは、どこが原因なのかが判断付きにくく修正もしにくい。仕事をしている人だと取り付けに半日以上の時間を使える日はそんなにないと思うし、なによりキレイに付くということは気持ちがいいし安心感もあるので取り付けの依頼をするのはあり。筆者はやってもらってよかったと思っている。
以下は取り付け後に「My NP1」にて行なう初期設定画面の紹介で、この作業を済ませるとNP1が使用できるようになる。ということで今回はここまで。次回はNP1を使ってみた印象などをレポートしよう。