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トヨタ、2つの顔を持つ新型「ランドクルーザー"250"」世界初公開 初のハイブリッド含め5つのパワートレーンを設定

2023年8月2日 発表

 トヨタ自動車は8月2日、新型「ランドクルーザー」"250"シリーズを世界初公開。同日開催された発表会では、2つの顔を持つランドクルーザー"250"(プロトタイプ)がお披露目された。なお、日本では、特別仕様車First Editionを含めて2024年前半の発売を予定している。

 ランドクルーザー"250"のパワートレーンは、仕向け地に合わせて、5つのパワートレーンが用意された。

 最高出力150kW(204PS)/最大トルク500Nmを発生する2.8リッターターボディーゼル「1GD-FTV」の8速AT(Direct Shift-8AT、一部国・地域で6ATを継続設定)モデルを西欧・東欧、日本・中近東、その他地域に、最高出力120kW(163PS)/最大トルク246Nmを発生する2.7リッターガソリン「2TR-FE」エンジンの6速AT(Super-ECT)モデルを東欧・日本・その他地域に投入予定。

 そのほか、2.4リッターガソリンターボハイブリッド「T24A-FTS」と8速AT(Direct Shift-8AT)モデルを北米・中国に、2.4リッターガソリンターボ「T24A-FTS」と8速AT(Direct Shift-8AT)モデルを中近東・東欧、その他地域に、48Vシステムを採用する2.8リッターディーゼルターボ「1GD-FTV」と8速AT(Direct Shift-8AT)のモデルを豪州、西欧に、それぞれ投入予定としている。

 ランドクルーザー"250"(プロトタイプ)のボディサイズは4925×1980×1870mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2850mm。従来型との比較で、全長で+100mm、全幅で+95mm、全高で+20mm、ホイールベースで+60mm、それぞれ拡大された。

 ランドクルーザー"250"の主な特長としては、"300"シリーズと同じGA-Fプラットフォームを採用し、悪路走破性を大幅に向上。かつ、「お客様の生活と実用を支えるクルマ」として、オンロードも含めた操縦のしやすさと快適性も向上させた。

 従来型比で大幅な剛性強化し、フレーム剛性+50%向上、車両全体の剛性としては+30%向上させた。サスペンションの基本性能向上させ、悪路走破性の指標となるホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)を向上。また、オフロード・オンロード双方での性能向上に繋がるシステムの採用し、電動パワーステアリング(EPS)悪路走行時のハンドル取られ低減、すっきりとしたステアリングフィール、低速時の取り回し性向上などに貢献、レーントレーシングアシストを実現させるという。

 そのほか、SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism トヨタブランド初採用)スイッチ操作で、フロントスタビライザーの状態を切り替え可能。オフロードの悪路走破性・乗り心地とオンロードでの操縦安定性を両立、マルチテレインモニター/マルチテレインセレクト機能拡充によるオフロード走行支援の向上させた。

 ランドクルーザー"250"シリーズの開発に当たっては、商品の最終責任者である豊田章男社長(当時)は「ランクルは人々の生活、地域社会を支えるためのクルマであるべきで、より多くの人の生活を支えるライトデューティーモデルはお客様が求める本来の姿に戻す必要がある」という基本的な考え方を提示。それを受け、開発陣は「The Land Cruiser : 質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支え、お客様に信頼されるクルマ」という、ランクルの原点に回帰する開発コンセプトを定め、ランクルを作り直す精神で開発を進めてきたとしている。