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監視者2名で数百台規模の自動運転車に対応可能 ソフトバンク先端技術研究所の実証実験報告

ソフトバンク先端技術研究所の自動運転遠隔監視実証実験車

 ソフトバンク先端技術研究所は8月24日、東京 竹芝で実施していた自動運転遠隔監視の実証実験結果を踏まえた分析をWebサイトに掲載した。自動運転に関しては、車両自体が判断するレベル3やレベル4などとともに、遠隔監視者を備えた方法なども検討されている。自動運転車と監視者が1対1の関係では省人化や効率化にはあまりつながらないが、1対多の関係で成立できれば、とくにバスなどの公共交通機関で新しいモビリティの創出につながる。

 ソフトバンクは、自動運転技術の社会実装に向けた研究・開発に取り組んでおり、竹芝で行なわれていた実証実験もその一環となる。

自動運転社会における遠隔監視の未来 | ソフトバンク先端技術研究所

https://www.softbank.jp/corp/technology/research/story-event/021/

実証実験モニタ配置

 この報告では、「自動運転社会における遠隔監視業務とは」といった実験の前提にある法律や、「遠隔監視AIの開発」「自動運転運用プラットフォームを活用した実証実験」といった実証実験の報告を行なっている。

 東京海上日動火災保険との検証では、「自動運転運用プラットフォームを活用することにより、自動運行監視者2名で数百台規模の自動運転車から発生する問題に対応できるとともに、車両が停止している時間を最小限に抑えることによって、サービス上の課題解決に貢献できることが確認されました」と評価を行なっている。