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BOLDLY、福岡市で自動運転車両「ミカ」を運行再開

2023年12月8日 発表

自動運転車両「MiCa(ミカ)」(AuveTech製)

12月14日まで実証実験の期間を延長

 BOLDLYは12月8日、FUKUOKA Smart EAST モビリティ推進コンソーシアムから受託し、福岡市で行なっていた実証実験中に発生した接触事故を受けて、自動運転車両「MiCa(ミカ)」について11月26日以降の運行を一時見合わせていたが、12月8日に運行を再開すると発表した。

 接触事故はJR箱崎駅東口のロータリー内で11月25日に発生。事故の状況は、自動運転車両がJR箱崎駅東口のバス停に停車後、自動運転モードで発車した際、前方に停車していた一般車両を検知し、自動で停止。その後、前方の一般車両が動き出したため自動で発進し、右斜め前方に動き出した際、車両の前方右側面が後方から来たタクシーと接触した。被害状況としては、自動運転車両と、相手方タクシーの損傷と物損のみ。この事故による負傷者はいなかった。

 同実証実験は、自動運転レベル2(運転主体は人、システムは運転支援)で実施していたもの。今回の事故では、特定の場所におけるバス停発車直後のルートに課題があったことが分かった一方で、MiCaの自動運転システムは想定通りに機能していたことが確認されたとしている。

 BOLDLYでは、事故発生後に検証作業を行ない、原因と再発防止策を警察に報告。その内容の有効性を認められ、必要な手続きを実施した上で警察から運行再開の許可を取得。なお、実証実験は、当初2023年12月3日までの予定であったが、期間を延長して12月14日まで実施する予定。

 BOLDLYでは「今回の事故を重く受けて止めており、相手方および関係者の皆さまにご迷惑とご心配をお掛けしたことを、改めて深くおわび申し上げます。なお、相手方とは円満に和解しており、相手方からは、交通業界が抱える人手不足の解決策として期待される自動運転に関する取り組みへの激励と、安全な交通環境の実現に向けて協力したいというコメントをいただいています。今後 BOLDLYは、安全対策をより一層強化し、引き続き自動運転サービスの普及を通して運転手不足の課題解決に貢献し、持続可能な公共交通の実現を目指していきます」とアナウンスしている。