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ボルグワーナーの新戦略「チャージングフォワード2027」、ハイブリッド車を含めた「電動車」成長に向けた製品展開へ
2024年1月26日 09:05
- 2024年1月24日〜26日 開催
ボルグワーナーは、東京ビッグサイトで開催中の「オートモーティブワールド2024」(1月24日〜26日開催)に出展。ボルグワーナーでは、2023年に内燃機関に関わる事業を「PHINIA(フィニア)」として分社化しているが、会場では新たに掲げた戦略「チャージングフォワード2027」に基づく、電動車両に向けた製品ラインナップを展示した。
新戦略「チャージングフォワード2027」においては、電動車両に向け事業展開する「ボルグワーナー」、内燃機関向け事業を「PHINIA」として役割を明確化。一方、これまでの戦略ではピュアEVを指す「電気自動車」の成長に向けた戦略だったものから、ハイブリッド車を含めた「電動車」の成長に向けた戦略へと、その方向性が見直された。
個別の会場で開催されたメディアラウンドテーブルでは、ボルグワーナー・モールスシステムズ・ジャパン代表取締役社長の三島邦彦氏が登壇、新戦略「チャージングフォワード2027」について説明がされた。
「チャージングフォワード2027」戦略においては、2027年に向けて、電動車製品の売上拡大、収益性、既存ビジネスの価値最大化をテーマに、2027年までに電動車向け製品売上を100億ドル、電動車向け製品の利益率を7%、そして、既存ビジネス製品、すなわち分社化した「PHINIA」の内燃機関向け事業の利益率は2桁維持を新目標として掲げた。
三島氏からは、ボルグワーナーとして展開する電動車向けシステムは、直流急速充電器(DCFC)といった設置型充電器、車両に向けては高電圧クーラントヒーター(HVCH)、バッテリ冷却プレート、Eファンといった熱マネジメントシステム、バッテリマネジメントシステム(BMS)、商用車バッテリパックといった、エネルギー貯蔵とマネジメントシステム、オンボードチャージャー(OBC)、DC-DCコンバーターといったパワエレと補助装置、インバーター、モーター、減速ギヤ、それらを統合するドライブモジュール(iDM)といった電動推進システムと、企業買収などによりそのポートフォリオを着実に拡大していることが強調された。