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ポルシェ、学生を対象にした5日間のスカラーシッププログラム「ラーン ウィズ ポルシェ 2024」一般公募開始

2024年5月20日 発表

若者の夢を叶えるサポートをする「ラーン ウィズ ポルシェ 2024」の一般公募を開始

学びを変えるサマープログラム、ものづくりが好きな若者向けのプログラムを実施

 ポルシェジャパンは5月20日、東京大学先端科学技術研究センター個別最適な学び寄付研究部門とともに、中高生を対象とした夏休みの期間を利用する5日間のスカラーシッププログラム「LEARN with Porsche(ラーン ウィズ ポルシェ)2024」の「サマープログラム」「ものづくりプログラム」を開催すると発表。同日から全国の学生を対象に一般公募を開始した。

 実施されるプログラムでは、情報機器を使わずに経験や体験、人との関わりを通じて答えを導き出すようなカリキュラムを用意。選考は全国の中高生を対象に公募し、その中から書類選考と面談を実施した上でそれぞれ10名のスカラーシップ生が選ばれる。どちらのプログラムも参加費・旅費・宿泊費はスカラーシップとして運営事務局が規定に従い負担する。

サマープログラム実施概要

 学びを変えるサマープログラムとして、テーマを「君の視点から始める学び~協働して学べという時代にあえて1人で学ぶ意味を考えてみる~」と定め、日常で意識していないモノやコトに出会うプログラムを実施する。

プログラム実施期間:2024年8月20日~24日
募集対象:中学生、高校生
人数:10名程度
実施場所:日本を移動しながら
募集期間:2024年5月20日~6月30日17時
LEARN with Porsche2024:https://learn-project.com/pj2024kiminomanabi/

ものづくりプログラム実施概要

 ものづくりが好きな若者向けのプログラムとして、テーマを「ポルシェで耕せ~60年代の空冷ポルシェを整備して小麦畑を耕し、ものづくりの面白さを感じる5日間~」と定め、工業や農業に興味のある高校生・高等専門学校生が専門家とともに修理や整備、製作、創造など、具体的に手を動かして進めていくプログラムを実施する。

プログラム実施期間:2024年7月29日~8月2日
募集対象:高校生・高等専門学校生
人数:10名程度
実施場所:北海道十勝地方
募集期間:2024年5月20日~6月20日17時
ものづくりプログラム:https://learn-project.com/pj2024monozukuri/

過去の開催の様子

その土地でしか体験できないプログラムを実施

 LEARN Porscheは、未来の壁に立ち向かっていくスカラーシップ生を探し、これからの学びに必要な心構えと夢をプレゼントするイノベーティブなスカラーシッププログラム。LEARNはLearn Enthusiastically(熱心に学び)、Actively(積極的に)、Realistically and Naturally(現実的かつ自然に)の頭文字からとった用語になる。

 自然災害の発生や社会情勢の変化など不確定・不安定な状況下でも、リアルな生活の中に社会の現実を直視し、そこで得た経験、教科書やネットで学んだ知識を結びつけていく必要があるといい、それと同時に非日常な体験を通じて課題に立ち向かう突き抜けた力を養うことも大事だと考え、これまでの開催では、土地と接しながらチームで課題を乗り越え、実体験を積んでいくような5日間を提供している。

 2021年の第1回は、情報機器を使わずに限られた情報の中、目的地までの行き方を空港内で探す課題からスタート。コロナ禍でのコミュニケーション方法、限られたヒントを元にチームで工夫して初めての土地を行動し、目的地で初めて接する馬と向き合い乗馬をしながら1馬力を学び、貸し切りサーキットで最新のポルシェに乗りクルマのルーツを探るなど、毎日異なる体験に取り組んだ。

 第2回は四国宇和島の重要文化的景観である壮大な段畑を上り、土佐久礼のカツオ漁を朝4時から体験するなど、先陣から続く生活と仕事の移り変わりを学ぶとともに、最終日には設立間もないポルシェ・エクスペリエンスセンター東京で最新のポルシェに乗り、ドライビングコーチの専門的職業という分野にも触れた。

 2023年の第3回は、地方からの出稼ぎ労働者の街を対象に、チームに分かれて現場での聞き込みをしながら歴史をひもとくことから始まり、旭川から稚内まで約6時間かけて宗谷本線で移動して北海道最北端の礼文島と利尻島を巡り、現地の人々の実際の仕事に関わりながら島の歴史や生活、稼ぐことについてを考えた。

 ポルシェジャパンは日本の社会課題の1つとして、若者が将来に向けて「夢」を見つけられていないこと、未来の「夢」に向けた教育投資が少ないことに着目し、若者が「夢」を見て、叶える瞬間に寄り添うためのCSR活動を立ち上げた。「Porsche. Dream Together(ポルシェ・ドリーム・トゥギャザー)」プロジェクトは、サステナビリティ、コミュニティ、ユースサポートの3つの軸を持ち、目的に応じた企画発案と活動を実施。

 東京大学先端科学技術センター個別最適な学び寄付研究部門とともに2020年に立ち上げたイノベーティブなスカラーシップとなるLEARN with Porscheは、ユースサポートの軸に属しており、現在の学校教育と違った実体験を提供することにより、夢に向けて立ち向かう力を養い、これからの学びに必要な心構えを持てることに期待しているという。また、プログラム実施後も同窓会のような集いの場を持ち、継続した学生たちとのつながりを深めているとした。

過去の開催の様子