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日産、新型「パトロール」を中東で発表 新V6ターボ&プロパイロット搭載

2024年9月3日(現地時間) 発表

新型「パトロール」

 日産自動車の子会社である中東日産会社は9月3日(現地時間)、アラブ首長国連邦アブダビで開催したイベントにて、7代目となる新型「パトロール」を発表した。11月1日からアラブ首長国連邦、サウジアラビアおよび中東地域にて販売開始予定で、価格は$6万5000~(USD)。

 新型「パトロール」のエクステリアデザインは、強靭性と耐久性を感じさせる「unbreakable(壊れることのない頑丈性)」を体現。フロントのVモーショングリルの左右に配した印象的なC形ヘッドライトは、アダプティブ ドライビング ビーム(ADB)技術を採用し、最適な視界を確保。22インチの合金ホイールは路上での存在感を高め、オフロード性能に必要なロードクリアランスも実現しつつ、堂々としたたたずまいを一層際立たせた。

 インテリアは、快適さと最先端のテクノロジを融合させて、すべての搭乗員に快適なドライブ体験を提供。2つの14.3インチのディスプレイを配したインフォテインメントシステムは、Google ビルトインを搭載した日産コネクト2.0を採用し、「ナビゲーション」「セキュリティ」「エンターテインメント」を1つのプラットフォームに統合。ユーザー自身のデジタルライフと車両の連携をよりシームレスに行なえるようにした。

 またディスプレイには、障害物やナビゲーションのヒントをリアルタイムで投影する「Invisible-to-Visible技術」を採用。さらに、「ウルトラ ワイドビュー」により視野は170度にまで拡大し、「インビジブル フードビュー」は車両の真下を透過して確認できるなど、オフロードや狭いスペースでも安全な運転サポートを実現するという。

新型パトロールのインテリア
HUD(ヘッドアップディスプレイ)も採用
大きなツインルーフと後席モニターも完備
インパネまわり。シフトはボタン式
セカンドシートを倒すとラゲッジスペースは広大なフラットスペースになる

 また、新たに搭載した「バイオメトリック クーリング」は、内蔵された赤外線センサーが乗員の体温を検知し、快適な車内環境を保つように温度と風量の自動調整を実施。さらに、12個のスピーカーからなる「クリプシュプレミアムオーディオシステム」、64色から選べる「アンビエント ライトシステム」が、より快適な乗員空間を演出。

 搭載する新型のV型6気筒3.5リッターターボエンジン(最高出力425PS/最大トルク700Nm)は、従来のV8エンジンと比較して出力で7%、トルクは25%向上し、燃費も大幅に改善。9速ATを介して動力を路面に伝え、市街地から険しい地形にいたるさまざまな地形でも、より質の高いドライビング体験を実現するという。

新型のV型6気筒3.5リットルターボエンジンを搭載

 また、走行シーンによって適切な車高に調整することを可能にした「アダプティブ エアサスペンションシステム」も標準装備。通常走行時は車高を下げることで空力性能を確保し、乗員の乗降時はさらに車高を下げて乗り降りや荷物の載せ降ろしをサポートしてくれる。

 ドライブモードは「標準」「砂地」「岩場」「わだち」「エコ」「スポーツ」の6種類から選択可能。また、日産初採用の4WDトランスファーモードインターロックシステムによって、シームレスなモードの切り替えを可能にしている。

 運転支援技術では「プロパイロット」を中東地域で初採用。車速調整や車線維持に加え、ナビゲーションデータを活用して、カーブやインターチェンジでの車速を自動調整する機能も備えた。

 なお、日産の社長兼CEOの内田誠氏は発表イベントで登壇し、「新型日産パトロールは、今まで培ってきたレガシーを受け継ぎつつ、比類ないパフォーマンス、最先端の技術、そして圧倒的な存在感を融合した、SUVの在り方を再定義する大胆な飛躍を遂げたモデルです」と述べている。

The Nissan Patrol Middle East Odyssey(1時間17分23秒)