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鈴木亜久里氏が監修したスペシャルコンプリートカー「リガヴェロ アグリ エディション」日本初公開 代官山T-SITEで展示中

2024年12月16日~18日 展示

鈴木亜久里氏が監修した「リガヴェロ」の特別仕様車「AGURI EDITION」が日本で初めて展示されている

 ARTA(オートバックスセブン)は12月16日~18日の3日間、代官山T-SITE(東京都渋谷区猿楽町)にて、ARTA MECHANICSのカスタムカー第1弾「LEGAVELO(リガヴェロ)」の特別仕様車「リガヴェロ AGURI EDITION(アグリ エディション)」を国内初展示している。

 ベースモデルのリガヴェロは、「TOUGH&HIGH RESPONSE」をコンセプトに掲げ、本田技研工業の「NSX」に戦闘機のようなタフさと空力、走行性能を追求したデザインを融合。エクステリアはドア以外はほぼ交換されていて、交換したパーツの約50%は軽量高剛性なドライカーボン、残りの50%はグラスファイバー製で、NSXの走行性能にタフな鎧をまとわせたスタイルに仕上げた1台。

NSXのフォルムをより鋭く筋肉質にすることで、強さと速さを表現
ボディカラーは自然界からヒントを得たという“ディープグリーン”を採用。光があたると鮮やかなグリーンが映えるが、光があたらないとブラックに見える変化を狙ったという

 今回初公開されたリガヴェロ AGURI EDITIONは、その名の通り日本人2人目の元F1フルタイムドライバーである鈴木亜久里氏が監修した特別仕様車で、ボディカラーは自然界からヒントを得たという“ディープグリーン”とカーボン柄をあえて残す部分とを塗り分け、スポーティさと上質さを高次元で融合。

車高を車検に通る限界まで下げ、スポーティ感をアップさせた
リアウイングを大型化することでリアセクションの存在感を増強
車名の「リガヴェロ」は、イタリア語の“Lega”(合金)と“Veloce”(速さ)を合わせた造語

 また、リアウイングを大型化することでリアセクションの存在感を増強させつつ、車高をわずかに低め、前後ホイールも保安基準の範囲内で張り出させたほか、前後ブレーキの強化、内装にもグリーンを採用するなど、随所に亜久里氏のこだわりがちりばめられている。

 リガヴェロ AGURI EDITIONは2024年7月に米国カリフォルニア州モントレー半島ペブルビーチで開催された自動車文化の祭典「モントレー・カー・ウィーク」でワールドプレミアされ、つい先日、日本へ戻ってきたという。

 カスタマイズ費用は2700万円~2800万円ほどで、別途ベース車両となるNSXが必要となる。ちなみに今回展示されている車両は5000万円超えだが、すでに購入者が決まっているとのこと。

スペシャルコンプリートカー「リガヴェロ アグリ エディション」を監修した鈴木亜久里氏も大満足の1台という

 監修した鈴木亜久里氏は、「アグリ エディションは、ベースモデルよりも全体のバランスがよくなっていると思います。初披露したモントレー・カー・ウィークでも大絶賛だったからうれしいですね。実は今、別のボディカラーを考えていて、具体的な色はまだ言えないけれど、みんなを驚かせたいです」とコメントしている。

 なお、リガヴェロは今回のアグリエディションを含め、グローバルで5台限定生産となっている。これは「世界に5台しか存在しない」という超希少価値を、ARTAが未来永劫担保するためとのこと。

リガヴェロ AGURI EDITIONは、前後のブレーキを大口径化。ローターもカーボン製を採用し、究極のストッピング性能を手に入れている
タイヤサイズはフロントが245/35ZR18、リアが305/30ZR20。タイヤはコンチネンタルの「ContiSportContact 5P」を装着
フロントバンパーやリップスポイラーもカーボン製
フロントフェンダーに設けられたエア抜きダクト
サイドステップもカーボンを採用
ルーフはドライカーボン製
ベースモデルとは異なり、あえてカーボンを見せる配色にしている
リアウイングは高さも幅も大型化されている
マフラーはセンター4本出し仕様だがエンジン本体はノーマルのまま。リアの中央には「LEGAVELO」のエンブレムが配されている
内装はダイナミカ製のスエード調素材部分にグリーンを採用し、外装との統一感が図られている
ステアリングもカーボン製にグリーンのダイナミカ製のスエード調素材を使用
メーターフードもカーボン製
ドアの内張やシフトまわりも同様にグリーンに仕上げられている