F1日本グランプリ予選、レッドブルのフェルスタッペン選手がポールポジション 角田裕毅選手は15位に

ポールポジションをコースレコードで獲得したマックス・フェルスタッペン選手

　4月4日～6日の3日間にわたってF1日本グランプリが開催されている。5日土曜日は15時から予選が行なわれ、6日14時にスタートする決勝レースのスタート順位（グリッド）が決定した。

　今回がレッドブル・レーシングに昇格して初戦となる角田裕毅選手（22
号車 レッドブル・レーシング・RBPT）は、予選1回目こそ7位で予選2回目に進んだものの、予選2回目ではタイヤを温存する作戦が裏目に出て、予選3回目に進めず15位に終わった。

予選の記者会見、ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン選手（中央）、予選2位のランド・ノリス選手（左）、予選3位のオスカー・ピアストリ選手（右）

　しかし、そのチームメイトであるマックス・フェルスタッペン選手は（1号車 レッドブル・レーシング・RBPT）がポールポジションを獲得。それ以外のホンダ勢は、アイザック・ハジャー選手（6号車 レーシングブルズ・RBPT）が7位、リアム・ローソン選手（30号車 レーシングブルズ・RBPT）が14位となった。

予選15位となった角田裕毅選手

注目の角田裕毅選手は、予選2回目でのタイヤ温存作戦が裏目にでてまさかの予選15位に

　2024年から4月開催となった鈴鹿の日本グランプリは、昨年同様に満開の桜の中で開催されている。11時半からは3回目の練習走行（FP3）が行なわれ、芝に火がついて2度も赤旗になるという波乱の展開で、2度目の赤旗のまま終了することになった。

　角田裕毅選手は、初めて乗るレッドブルRB21を着実に走らせ、練習走行1（FP1）で6位。練習走行2（FP2）では、タイムアタック中に赤旗になったためアタックタイムがなく18位だったが、FP3でもチームのエースであるマックス・フェルスタッペン選手（1号車 レッドブル・レーシング・RBPT）から約0.3秒差とチームがターゲットとしていたタイム差に収めるなど、確実に結果を出していった。

　そして迎えた予選でも、予選1回目（Q1）の1回目のアタックでフェルスタッペン選手から約0.024秒差。それぞれ6位と7位となり、レッドブルは2台とも予選2回目（Q2）へと進んだ。

　同じくホンダ陣営のレーシングブルズは、アイザック・ハジャー選手が12位、リアム・ローソン選手が15位と、それぞれQ2へと進んでいる。

　Q2での角田選手は、1回目のアタックではユーズドタイヤで出て行いくという選択をする（Q3にタイヤを残すためにこの選択をしたのだと思われる）。ところがこれが大失敗で、上位陣のほとんどは1回目のタイムでQ3に進んだため、1回目のアタックでタイムを出すのが結果的に正解だった。

　チームメイトのフェルスタッペン選手も1回のアタックで3位のタイムを出してQ2に進んでいる。しかも、1回目のアタックが終わったあと、再び芝に火がついて赤旗になり、その後で行なわれた新品タイヤでの2回目のアタックではタイムを出せず15位に沈むことになった。

　レーシングブルズはハジャー選手が9位でQ3に進み、ローソン選手は14位とこちらも明暗が分かれることになった。

予選3回目で劇的な逆転を実現したフェルスタッペン選手がポールポジションを獲得

　予選3回目（Q3）では、フェルスタッペン選手が練習走行で1-2を記録してきたマクラーレン勢を逆転してポールポジションを獲得。2位、3位は練習走行で1-2を維持してきたマクラーレン勢で、ランド・ノリス選手（4号車 マクラーレン・メルセデス）が2位、オスカー・ピアストリ選手（81号車 マクラーレン・メルセデス）が3位となった。

　なお、ハジャー選手は7位に入り、ホンダ勢はトップ10に2台。残り2台は14位と15位からポイントを目指すレースになる。

　決勝レースは6日14時スタート。決勝レースの天気は雨が予報されている。明日も引き続き目が離せない展開になりそうだ。

予選2位のランド・ノリス選手

予選3位のオスカー・ピアストリ選手