レクサス、ハイブリッドモデルもラインアップする新型「IS」。420万円から

　レクサス（トヨタ自動車）は5月16日、ミッドサイズセダン「IS」をフルモデルチェンジして発売した。価格は420万円～595万円。

IS350

IS350 “version L”

ISにもついにハイブリッド車が登場

　先代ISでは、エンジンはV型6気筒2.5リッター「4GR-FSE」と、V型6気筒3.5リッター「2GR-FSE」の2本立てだったが、新たに直列4気筒2.5リッター「2AR-FSE」とモーターを組み合わせたハイブリッド車「IS300h」を追加。これにより2.5リッター車の「IS250」、3.5リッター車の「IS350」、ハイブリッド車の「IS300h」という3系統になる。

　また、それぞれのベースモデルに加え、セミアニリン本革シート、ウッドやバンブーなどの自然素材を使ったオーナメントパネル、電動リアウインドーサンシェードなどを装着することで上質感を高めた「“version L”」、専用デザインの内外装、運動性能を追求した装備などによってスポーティテイストを強調した「“F SPORT”」をラインアップ。

　IS250には2WD（FR）に加えて4WDも設定。また、IS350に組み合わされるトランスミッションは、従来の6速AT（6 Super ECT）から、先代のIS Fにも搭載された8速AT（8-Speed SPDS）に変更されている。

　エクステリアデザインでは、2012年にデビューしたGSからスタートしたレクサスのデザインアイコン「スピンドルグリル」を採用し、さらにフロントマスクではヘッドライトユニットからクリアランスランプを独立させ、ブランドアイコンのLをモチーフにしたデザインで構成している。

　サイドビューでは、シャープなプレスラインやフロントタイヤ後方からリアエンドまで一気に跳ね上がるロッカーラインにより、軽快でダイナミックなフォルムを表現。リア側のホイールアーチには「ヘミング工法」を用い、タイヤの張り出し感やスポーツセダンらしい踏ん張り感を強調する。

「ヘミング工法」によってFRセダンらしい踏ん張り感をアピールするリアビュー。リアコンビランプも独自性の強いデザインだ

LEDを並べたクリアランスユニットは「LEXUS」のLをモチーフとしたデザイン。アロー形状でフロントマスクに鋭さを与える

IS300hに標準装備、他モデルでオプション設定となるLEDヘッドランプは丸目2灯式。IS350とIS250で標準装備となるプロジェクター式ディスチャージヘッドランプは丸目1灯式となっている

　インテリアでは、インパネを水平基調にして視界の確保と車両挙動を確保しやすいよう配慮。運転に集中しやすい「スポーツコクピット」を体現したデザインとなっている。居住性においては、ホイールベースを先代から70mm伸ばしたことに加え、シートデザインを改良することによってリアシートの膝前空間を先代から85mm拡大している。

直線的なラインで構成され、シャープさも演出するインパネ。中央にはアナログクロックを配置する

“F SPORT”専用のメーターパネルはLFAからデザインと構造を受け継ぐ可動式メーター。メーターリングが左右にスライドし、液晶ディスプレイの表示との使い分けが可能になる

エアコンの温度設定は指先を静電式スイッチで上下にスライドさせて変更するスタイル

フロントシートはコクピット的なタイト感を演出し、リアシートはスペース拡大でくつろげる空間とした

“F SPORT”専用の「ダークローズ内装」

トパーズブラウンの内装色とクラフテッドラインウッド（ブラウン）の組み合わせ

アイボリーの内装色とバンブー（マットフィニッシュ/サンバースト）の組み合わせ

ハイブリッドモデルのIS300hでも6：4分割可倒式のリアシートを装備

サスペンション形式はフロントがダブルウイッシュボーン、リアがマルチリンクで、前後ともにスタビライザー付きとなる

タイヤは205/55 R16が基本で、“F SPORT”はフロント225/40 R18、リア255/35 R18サイズの専用タイヤを設定。さらにオプションで17インチのランフラットタイヤ、18インチのタイヤ＆ホイールセットなどを用意する

減速性能を向上させた「プリクラッシュセーフティシステム（ミリ波レーダー方式）」では、実際に発生している追突事故のうち、90％以上の相対速度域に対応するよう改良された

斜線からの逸脱を検知して、ブザー音とディスプレイ表示でドライバーに注意喚起する「レーンディパーチャーアラート（LDA）」をレクサス車として初搭載

運転中にドアミラーの死角となる部分を準ミリ波レーダーでモニタリングし、ドアミラー内にインジケーター表示して運転を支援する「ブラインドスポットモニター（BSM）」は“version L”と“F SPORT”にオプション設定

衝突を関知してボンネットフードの後方を持ち上げ、歩行者の頭部に伝わる衝撃を緩和する「ポップアップフード」を全車標準装備