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首都高、2014年度末開通予定の中央環状品川線で親子見学会
開通すると世界2番目、日本最長の道路トンネルへ
(2014/8/12 00:00)
首都高速道路は道の日である8月10日、3号渋谷線大橋JCT(ジャンクション)と湾岸線大井JCTを結ぶために建設中の中央環状品川線で親子見学会を開催した。
中央環状品川線は、全長約9.4kmの内トンネル長は約8.4kmとなる高速道路。すでに開通している中央環状線と接続されることでトンネル区間は約18kmとなり、関越トンネルの約11kmを抜いて日本最長の道路トンネルとなる。これは、世界的に見てもノルウェーのLaerdal Tunnel(レアダールトンネル)の約24.5kmに次ぐ世界第2位の長さ。
当初、2013年度末としていた開通予定だが、出入口工事や換気所工事において出水が発生したため2014年度末へ1年延期。現在は順調に工事が進んでいるという。その中央環状品川線における親子見学会が夏休み期間中の8月10日に開かれ、大橋JCTから中央環状品川線本線までの接続路を見学することができた。
親子見学会では、最初に大橋JCTにある大橋換気塔3階の会議室で中央環状品川線の概要を解説。説明も本格的なもので、熱心にメモを取る子供の姿も見られた。
概要説明の後は1階へ移動し、中央環状線山手トンネル開通にともなって設置された首都高バイク隊を見学。隊員から首都高バイク隊の説明を聞き終えたら次は大橋換気塔の見学と、安全面と環境面の学習を行っていた。
その後、各自ヘルメットを装着し、建設中の中央環状品川線へと下りていく。大橋JCTから品川方面へ建設中の接続路を使い、地下約30mにある中央環状品川線にたどり着いていた。
中央環状品川線との接続部には巨大な空間があり、シールドトンネルのセグメントがむき出しになっていたほか、多数の建設資材も並んでいた。この接続部で見学は終了。記念写真を撮影して引き返しとなっていた。工事が進行中のため、いずれこのセグメントむき出しの空間は見られなくなるし、そもそも開通後は歩くことはできなくなる。夏休みの貴重な体験となったのではないだろうか。