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日産、ブラジル市場向けコンセプトモデル第2弾「Kicks Concept(キックス コンセプト)」を世界初公開

ブラジルの裏通りの走りにも耐える頑丈さ、スポーティさを持つ未来の都市型クロスオーバー車

2014年10月28日(現地時間)公開

 日産自動車は10月28日(現地時間)、サンパウロモーターショー2014(プレスデー:10月28日~29日、一般公開日:10月30日~11月9日)で、都市向け新コンセプトカー「Kicks Concept(キックス コンセプト)」を世界初公開した。

 2012年のサンパウロモーターショーで発表された、コンパクト2+2の都市型スポーツカーコンセプト「EXTREM(エクストレム)」に続く、ブラジル市場向けにデザインしたコンセプトカーの第2弾。EXTREMが純粋なコンセプトカーだったのに対し、今回発表したKicks Conceptは将来ブラジル市場へ投入することを視野に入れてデザインされたモデルという。

 Kicks Conceptのボディーサイズは4300×1800×1600mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2620mm。同社のコンパクトクロスオーバー「ジューク」(15RS、16GTなどの2WD車)よりも165mm長く、35mmずつ幅広で高い体躯を持つ。

 羨望の的になるようでありながら手の届くデザイン、ブラジルの裏通りの走りにも耐え得る頑丈さとスポーティさを兼ね備えることを特徴とし、エクステリアデザインではダイナミックなボディー形状、コーナーに突き出したホイール、高いベルトラインやカウル、キャビンを取り巻くようなガラスエリア、高い地上高により安心感と安全性を表現したという。そのほか「Vモーション」モチーフのグリル、ブーメラン型ヘッドライトといった同社の特徴的なデザインも取り入れられている。

 またボディーカラーには落ち着きのあるグレーを選択しつつ、ルーフをはじめ前後バンパーやホイールにオレンジ色をアクセントとして加えている。

 このKicks Conceptについて日産自動車の専務執行役員・チーフ・クリエイティブ・オフィサーである中村史郎氏は、「私たちは、サンパウロモーターショーにいらっしゃるお客さまの『Kicks Concept』に対する感想をお聞きして、将来の市場投入の可能性を検討します。さらに、ブラジル市場独特の要望を反映しデザインしたクルマが、世界各国の都会に住む人々のニーズに合うかどうかも検討していきたいと思います」とコメントを発表している。

【お詫びと訂正】記事初出時、車両の全幅、全高に関連する数値が間違っておりました。お詫びして訂正させていただきます。

(編集部:小林 隆)