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トヨタの見守りGPS新モデル「サユー2」発表会 タレントの杉浦太陽さんは「見えないことを見える化してくれてありがとう」と感謝
2026年3月23日 07:00
- 2026年3月18日 開催
トヨタ自動車は3月18日、道路で左右確認をしているかを含め現在地確認や通話のできる子供用端末「SayuU(サユー)」の新モデル「SayuU 2」の発表会を、5児のパパである俳優の杉浦太陽さんらを交えてトヨタ自動車東京本社で開催した。2026年4月発売予定で価格は1万9800円、月額使用料は1210円。
SayuUは、歩行中の交通事故死傷者数が7歳が最も多いという統計データに基づき、子供の事故を減らしたいという思いから開発された商品。新型の「SayuU 2」は、従来機では不満があったところを改善したバージョンアップ版となる。
バッテリ容量を倍増、トヨタならではの「交通安全」機能を継承
SayuUのサービスは“サユー”の名のとおり、子供が交差点など危険な場所で「左右」をちゃんと確認しているかを確認できるほか、内蔵するGPSの位置情報から子供が走り出したかを確認できる。位置情報は1分ごとにGPSからの場所を更新、アプリの更新ボタンを押すことで数秒前の位置を確認することも可能。
保護者のスマートフォンとの通話機能があるほか、メッセージをやりとりする機能も搭載している。また、これらの機能は、曜日ごとに見守り時間帯なども設定でき、学校にいる時間は見守り動作をしないように設定をすることも可能だ。
新モデル「SayuU 2」の最大の特徴は、バッテリ容量を1440mAhへと倍増させたこと。これにより1日1回の充電から2日に1回へと充電頻度を減らし、万が一の際にも長時間稼働できる安心感を提供する。
さらに、従来機は左右確認を検知するため学童帽子に装着できる安全ピン型ケースと腕時計型のケースを同梱していたが、実際にはランドセルに装着されることが多かったため、今回は付属品はカラビナケースのみとした。頭に装着しないことから左右確認の検出精度が下がると思われるが、頭の状態を見なくてもランドセルの動きなどから検出できるよう加速度センサーからの情報判定設定を変更したという。
そして、トヨタならではの視点である「左右確認検知」や「走行検知」は、あとから親子で振り返れる。危険と思われる場所はトヨタが持つデータを活用、子供が危険な場所で正しく安全確認を行なっているかを記録して確認できる。
説明を行なったトヨタ自動車 新事業企画部モビリティ新価値創造室 主幹の加藤貴裕氏は、今後2030年ごろに向けて、GPSからの位置情報とその場所の危険の情報を照らし合わせるのではなく、クルマと相互に通信して、子供にはクルマの接近を知らせ、ドライバーには子供がいることを知らせるといった活用も検討しているという。
杉浦パパはSayuUの「見える化」に期待、辻希美さんも絶賛
発表会には、5児の父であるタレントの杉浦太陽さんと、日本自動車研究所(JARI)で交通心理学を研究する大谷亮先生がゲストとして登壇。新入学シーズンに多くの親が抱える「子供のひとり歩き」への不安や、デバイスを通じた家族のコミュニケーションについてトークが繰り広げられた。
5人の子供を育てる杉浦さんは、日々の生活を「朝がドタバタで、ご飯食べさせて、着替え、送り出しまで分単位で刻んでやっている」と表現。特に第5子が誕生したばかりの杉浦家では、夜中の授乳から朝の支度まで寝ることなく続いてしまい、妻の辻希美さんと連携して送り迎えを分担しているという。
杉浦さんは、「仕事があるなかで夫婦で連携していて子供の送迎をこなしているが、子供の状況が分かるSayuUのようなものが登場してくれるのはめちゃくちゃありがたいし、妻も絶賛ですよ」と語り、特に歩行中の事故が急増する“7歳の壁”に直面している第4子(三男)を持つ親として、「交通安全の面では本当に心配が尽きないので、SayuU2が開発され、見えないことを見える化してくれてありがとう」と、デバイスへの感謝と強い期待を語った。
また、ウルトラマンコスモスを演じた杉浦さんは、自分の子供たちからもヒーロー視されていることから、極度のパパっ子である三男に対して「これをつけていればパパとチャットも通話できて、見ていてくれる、という心の安心感もケアしてくれる」と、単なる位置確認に留まらない心理的なメリットも評価した。
一方のJARIの大谷氏は、年齢別の交通事故死傷者数は7歳児が突出していることを紹介し、「7歳児ははじめて1人で登下校を始める時期ですが、まだまだ未熟」とその危険性を指摘。子供の行動を見える化することで、親の目が届かない時間の子供の行動を把握することが安全教育には不可欠だとした。
振り返りの機能については学習心理学の観点から「即座フィードバックというのがあり、自分がやったことに対して、忘れないうちに、それがよかったのかわるかったのかを伝えること」が重要だとし、子供の学びの効果が大きいとしした。
さらに「飛び出しを防ぐことは非常に難しい。繰り返し繰り返し教えていくということが大事」とし、具体的な地点を指して、止まれたか止まれないかなどを示して教えることで子供の理解が深まると述べた。
子供の軌跡をもとに、振り返りを実演
見守りの実演は、子役の7歳のかんなちゃんが登場、実際に「SayuU 2」を身に付けて外出し、戻ってくるまでを想定した見守りの様子を再現した。
通話やメッセージの機能を試したほか、実際に外を歩いた状態を想定したデータから、左右確認や、立ち止まって確認しているかを確認できた。
地図上には赤いマークもあり、これはトヨタが持つ危険な場所のデータをもとに地図上にプリセットしたもの。特にそこで左右確認や一時停止ができたかどうかも確認できる。左右確認などのデータはすべて記録しており、あとで振り返りも可能。
説明を行なったトヨタの立川杏奈氏は、「データを使って、できなかったことを叱るのではなく、気づきや理解に結び付けていただきたい。急いでいたのか、交差点でどうすればよかったのか、親子の会話をするきっかけにしていただきたいと考えている」と活用法を説明した。
VRを使ったデモも実施
発表会場には、SayuUとは別に展示として、現在トヨタが子供を交通事故から守る取り組みのひとつ、児童が身近な危険を疑似体験するシステムを展示。実際に体験できた。
これは、VRによって危険を安全に体験するもので、子供の身長の目線で仮想空間を歩いてみるというもの。大人よりも低い目線では、自分が障害物に隠れてしまうだけでなく、安全確認も難しくなるということを体験していく。
実際に体験してみると、見通しのわるい場所では、少しでも道路にはみ出してしまうとクルマに当てられてしまう。子供にとって高い柵や、渋滞中のクルマの間をすり抜けて横断する場合などを体験、目線が低いことで、クルマに当たらずに道路を横断することが危険かということを体験できた。
このシステムは、これまで交通安全に関するイベントなどで実演しているとのことだ。




























