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マツダ、新たなブランド体験拠点「MAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWA」7月30日オープン
カスタマイズからモータースポーツまで幅広いユーザーの思いに対応
2026年7月31日 11:52
- 2026年7月30日 オープン
マツダは7月30日、マツダのモータースポーツ活動とも深いつながりを持ち、歴史を育んできた店舗「関東マツダ深川店」のリニューアルを行ない、モータースポーツをテーマに据えつつ、ユーザーやファンがマツダブランドやブランド思想である“走る歓び”に触れ、交流できる拠点として「MAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWA(マツダ ヘリテイジ スペース フカガワ)」をオープンした。
また、オープン前日の7月29日には、マツダ理事 国内ブランドビジネス統括本部本部長の三浦忠氏、オートエクゼ代表取締役社長 寺田陽次郎氏、関東マツダ代表取締役社長 東堂一義氏、関東マツダ深川店 矢野宏和店長らがそろい説明会を行なった。
4つの重点施策の1つ「販売網再構築」
国内ブランドビジネス統括本部の三浦氏によると、現在マツダではブランド価値経営の実現を目指した国内事業の構造改革を進める枠組みとして、「選択と集中の観点による都市圏戦略」「ブランド育成強化に向けた成長投資の推進」「競争力強化のための店舗体験の革新」という3本柱を宣言。さらに「都市圏重点エリアでの販売網再構築」「新規獲得のためのマーケティング変革」「ブランド浸透によるリテールオペレーション変革」「変革を支える組織・人事・風土改革」といった4つの重点施策を推進している。
三浦氏は、「国内では人口減少に伴い、日本全体で自動車需要は減少していきますが、都市圏では維持、むしろ全国に対する都市圏の比重は相対的に増加すると見込んでいます」とのことで、マツダはシミュレーションで、2018年に50%だった都市圏の割合は、2050年には60%に増加すると算出している。
続けて三浦氏は、「そこで都市圏を重点市場と定め、都市圏に集中して新世代店舗に投資を実施することで、ユーザーがブランドを体感できる店舗を増やしています。店舗価値の再構築は、店舗ファシリティのアップデート、特に都市圏における店舗リニューアルを取り組むとともに、ユーザーの購買行動の変化により、販売・整備以外の体験価値や独自価値が求められていることから、既存店舗を含めて“遠くても行きたくなる”ような独自価値を提示する店舗づくりを進めていきます」と今後の方向性を示唆した。
具体例として、関西マツダの守口店では用品架装車の展示や相談会を実施したり、東海マツダ大慶橋店では歴代のロードスターを定期的に展示したり、東海マツダの緑店ではアウトドアに特化した展示を行なうなど、他の店舗にはない独自価値を提供することで、クルマを販売する場所から、ブランドを体感できる場所へと転換を進めていると紹介。
実はMAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWAは、マツダのモータースポーツ文化を長年支えている“Mr.ル・マン”こと寺田陽次郎氏が、1970年代にレースカーのチューニングやオーナーとの交流を通じて、多くのユーザーへ走る歓びを伝えてきたゆかりのある場所でもある。
寺田氏はレース活動を通じてマツダの挑戦を支え、ル・マン優勝にも象徴されるように挑戦を続けることで走る歓びを追求し、多くの人へ伝えてきた人物。その精神は現在のマツダのクルマづくりや活動に受け継がれていて、日常の運転で感じる走る歓びにつながっているという。
最後に三浦氏は、「この歴史を受け継ぎ、人と人との交流を通じて育まれてきた走る歓びを、誰もが体感できるブランド体験へと発展させ、マツダのヘリテージの1つであるモータースポーツを通じて、深川店ならではの店舗体験を提供したいという願いを込めてMAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWAと名付けました」と店名の由来を説明。
続けて、「ユーザー同士やスタッフとのコミュニケーションを通じて、マツダ車をきっかけに人と人とがつながるコミュニティ拠点として機能し、マツダ車を所有している方や、モータースポーツに興味を持っている方だけでなく、これから興味を持つかもしれない層も含め、自然と交流が生まれるような場所になればいいなと思っています」と締めくくった。
マツダとモータースポーツの歴史が詰まった立地場所
続いて寺田陽次郎氏が登壇。寺田氏は学生のころ、F1ドライバーを目指してホンダ車でレースに没頭。途中で縁がありマツダ車にスイッチし、57年前の22歳のときに当時国内最大のマツダディーラーであった「マツダオート東京」に初めて就職。
寺田氏は、「そこでスポーツキットを発売するようになり、大橋孝至さんにお前の仕事はマツダスポーツ相談室に勤めてスポーツアドバイザーになれといわれ、当時八重洲にあった東洋工業の東京支社に配属されました」と振り返った。
そして東京支社の1階にあったショールーム(スポーツコーナー)で働きつつ、マツダの「ファミリア・ロータリークーペ」のスポーツキットの販売や商談を行ない、購入者の車両への装着や整備を行なっていたのが、このMAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWAのある場所で、当時は「マツダオート東京 深川営業所」だったという。その後にマツダオート東京はマツダスピードになり、ル・マンの参戦へと続いていく。
またこの場所は、以前は関東マツダ深川店のチューニングやドレスアップの窓口「M'z TUNE(エムズチューン)」として運営されていた時期もあり、今回オートエクゼというマツダ車のカスタマイズパーツブランドを手掛けている寺田氏は、「モータースポーツが販売すべてを支えるとは思いませんが、一部を支えているのも事実です。モータースポーツ愛好家はクルマ愛がめちゃくちゃ濃いですから、その濃さを受け止る場所を作ると同時に、うち(オートエクゼ)は元マツダスピードの従業員もいるし、スポーツアドバイザーが常駐して、昔のスポーツファクトリーみたいな場所にして、関東マツダの営業に役立てばと思い、このショールームの開設を提案した訳です」と経緯を紹介した。
最後に寺田氏は、「実はこんなに立派な店舗だとは想像していなかったのですが、大いに活用していかなきゃいけない。まぁ、宿題がいっぱい増えちゃったみたいなもんですね。また、都心店の象徴的なお店で駐車場がないですが、ここに来たら自動車の話がいっぱいできるから、ぜひ歩きかバスで来ていただきたい(笑)」と笑顔で締めくくった。
MAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWAのコンセプトと提供価値
7月1日に関東マツダの代表取締役社長に就任したばかりという東堂一義氏は、「関東マツダは一都三県にまたがり、マツダでは国内最大の販売会社です。現場の最前線に立ち、ブランド価値経営を軸としたマツダブランド発信、現場でのユーザー体験の変革を、関東マツダから全国に向けて力強く推し進めていきます」とあいさつ。
続けて「実は関東マツダ深川店は、1977年に公開された山田洋次監督、高倉健さん、倍賞千恵子さん、桃井かおりさん、映画初出演の武田鉄矢さんなど豪華俳優陣が出演する至高の名作映画『幸福の黄色いハンカチ』にて、序盤に武田鉄矢さん演じる花田欽也さんが失恋をきっかけに赤いファミリアを購入するシーンがあり、その撮影の舞台が関東マツダ深川店なんです」とモータースポーツだけでなく、文化との関りもあるとアピール。
今回オープンするMAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWAのコンセプトは「モータースポーツ」で、マツダのモータースポーツに関連する展示や、コンテンツ、スタッフとの交流を通じて、マツダが培ってきたモータースポーツの歴史や、挑戦の軌跡を身近に感じられるほか、ユーザーの前向きな気持ちや挑戦を後押しするきっかけとなるような、新たな体験発信の場を目指すとしている。
ドレスアップやチューニングに興味のあるユーザーの要望や相談対応を気軽に、そしてとことん語り合える。来店するたびにもっとクルマを、もっとマツダを好きになってもらえる……、そんな交流の場の実現を目指し、専門性の高いスタッフも配置。また、eモータースポーツに興味がある人にレースの楽しさを体感してもらえるようなシミュレータも用意している。東堂氏は、「何か新しいことを始めてみたい、そんな前向きな気持ちを高めていただく場所を目指しています」とコンセプトを強調した。
MAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWAでは、ドレスアップやチューニングの知識が豊富な専門スタッフが常駐し、なかなか相談先がなく、ちょっと不安を感じたり、躊躇しているユーザーに対して親身になってアドバイスを実施。パーツやクルマに触れながら話ができる、他店舗では味わえないコアなマツダ体験ができる空間となる。
また、サーキット走行に興味はあるものの「何からどう始めていいか分からない」「次のステージに挑戦してみたい」といったユーザーへのアドバイスも可能。レースのサポート経験を持つスタッフが相談に乗ってくれる。
さらに、毎月第1土曜日に広島のマツダミュージアムと中継でつなぎ、カタログやホームページには掲載されていない、車両開発や開発段階の「ここだけの話」を聞ける場を設定するほか、地域とのコラボレーションイベントや、パートナー企業と連携したポップアップストアの開催など、マツダ車をきっかけに交流の輪が広がるコミュニティ拠点になるという。
店内では歴史体験、ドライビング体験、購入体験などが可能
最後に関東マツダ深川店の矢野宏和店長が、MAZDA HERITAGE SPACE FUKAGAWAの店内を紹介。店舗中央はオートエクゼのスタイリングキットで加飾した車両などを展示するスペースで、天井の照明はサーキットのピットガレージをイメージした配置にしているという。
パネル展示では、幾度もリタイアをしながらも挑み続けたル・マン24時間レースへの挑戦の歴史を紹介。また、マシンに使用されていた実物のナットを組み込んだモニュメントを設置してある。
ドライビングシミュレータはプレイステーション5のグランツーリスモ7を使用。「787B」をはじめ、マツダ・スピリット・レーシングが手掛けたロードスター「12R」など、数々のマツダ車で実際にコースを走って体験できる仕様になっている。
そのほか、787Bやマツダチームデザインなどマツダオフィシャルグッズも展示していて、グッズは店頭で予約して購入もできるが、オンラインショップでも購入可能とのこと。





























