青山フィアットカフェで「FIAT 500C by Diesel」発表会 Dieselの創始者が出席 |
フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは4月12日、フィアット「500C by Diesel」を発表会を東京 青山の「フィアット カフェ」で開催した。世界に先駆けて日本で発表会が行われ、コラボレーションのパートナーであるカジュアルブランド「Diesel(ディーゼル)」のレンツォ・ロッソ社長がゲストとして登場した。
Dieselとのコラボレーションモデルは、フィアット500のサルーンモデルをベースとした「フィアット500 by Diesel」を2009年に発売。第2弾となる今回はベースをカブリオレモデルとして再びコラボレーションモデルとして登場した。
会場には、2色用意される専用ボディカラーのうち「ディーゼル・グリーン」のバージョンを展示した。右ハンドルモデルでトランスミッションは「ディアロジック」を装備するなど、まさに日本国内仕様となって展示された。
また、もう1色の「ミッドナイトインディゴ・ブルー」については展示されなかったが、販売開始の7月までには国内にも現物が到着する予定という。販売台数は2色合わせて100台。販売開始は7月中旬予定で、それと前後してデリバリーが始まるという。
ホイールは専用デザインの16インチアロイホイール。センターキャップにモヒカンロゴが入る |
室内は黄色のステッチの入る専用シート。Dieselロゴやジーンズのポケットをイメージしたバッヂが付く | ||
専用キックプレート | エンジンは1.2リッター。アイドリングストップ機構付き | プロジェクタータイプのバイキセノンヘッドライトを新装備。他のFIAT 500にも装備を広げると言う |
■いつまでも残るシンボルとなるようにコラボ
Dieselのロッソ社長は、フィアットとのコラボレーションを行ったことについて「FIAT 500はただのクルマではなく、アイコンであり、2つのブランドがいつまでも残るシンボルになるようにコラボレーションした」と語る。
「コラボレーションしましょう、ロゴだけ使おう、ではコラボレーションにはならない」と言うロッソ社長。500 by Dieselはフィアットのスタイリングと一緒に「深く、深く、エッセンスまで混ぜて」作り上げたものだとしている。
今回のコラボレーションの中では、たくさんアイデアも出てきたが、実際の生産には反映されなかったアイデアもあるという。それでも、想像力を働かせ、とてもユニークなものになったと評価した。
特に、専用色である2つのカラーについては「ディーゼル・グリーン」は作るときに“シークレットな色”のミックスをしながら作った色とし、これからお披露目となる「ミッドナイトブルー」については「デニムの色に近くするために、すごくたくさんの色をミックスしてアンビリーバブルな色になっている」と自信を見せた。
また、レンツォ・ロッソ氏はフィアット500に対しては「アストンマーティンでドライブしても私のことを見てくれないが、フィアット500で走るとすごくモテる。だから、モテる目的で乗ることもおすすめ」と冗談交じりで述べ、500にまつわるエピソードとして、イタリアの首相のもとに呼ばれたときも、他の招待者が運転手付きのリムジンで集まる中、やはりファッションブランドである「イタリア インディペンデント」のラポ・エルカーン社長と2人で500を運転して乗り付け、周囲を驚かせて注目を浴びたことを話し、会場を沸かせた。
■500Cはセールスに貢献してくれるクルマ
発表会では、フィアット グループ オートモービルズ ジャパンのポンタス ヘグストロム社長や、日本担当のカントリーマネージャーのティツアナ・アランプレセ氏が登壇。
ヘグストロム社長はベースとなった「500C」について「セールスに貢献してくれるクルマ」と紹介。その結果、フィアット車全体の直近の状況として、今年の第1四半期は、昨年の同時期と比べて29%増というプラス傾向を維持、600台の販売記録を作ったという。
また、アランプレセ氏は今回のコラボレーションについて「Dieselのお客様がフィアットに注目してくれた。コラボレーションがファッション業界においてもフィアットを広めてくれた」と評価した。
(正田拓也)
2010年 4月 13日