マツダ、“動き”を表現した新デザインテーマ「魂動(こどう)」発表 魂動を体現したコンセプトカー「靭(SHINARI)」をあわせて公開 |
マツダのデザインチーム。左から前田育男氏、ピーター・バートウィスル氏、中牟田泰氏、デレック・ジェンキンス氏 |
マツダは9月3日、新しいデザインテーマとなる「魂動(こどう)-Soul of Motion」と、「魂動」を体現したデザインコンセプトカー「マツダ 靭(SHINARI)」を発表した。
同社は、50年前に発売した初の乗用車「マツダ R360クーペ」以降、「動き」のあるデザインを取り入れてきた。とくにブランドメッセージ「Zoom-Zoom」の発表後に発売したアテンザ、RX-8、デミオなどは躍動感のあるデザインを採用したほか、7月に発売した新型プレマシーは、自然界の水や風などの「流れ」の美しさに触発された「流(NAGARE)」コンセプトを用いるなど、動きを表現するデザインを積極的に進化させてきた。
デザイン本部長を務める前田育男氏によれば、生物が見せる一瞬の動きの強さ、美しさ、緊張感に注目し、こうした見る人の魂を揺さぶる、心をときめかせる動きを「魂動」と名付けたのだと言う。この「魂動」を今後のデザインテーマとし、強い生命感と速さを感じる動きの表現を目指す。
コンセプトカー「靭」は、「魂動」を伸びやかなフォルムで表現した4ドア4シータースポーツクーペ。鋼や竹などをねじったり曲げたりした時に、それらが強い反発力をためながらしなやかにたわむ様子や、人や生き物が速い「動き」を生み出すために体をしなやかに変化させる姿をイメージして名づけられた。
エクステリアは、フロントグリルを起点に力強い「動き」がボンネット、フェンダー、ヘッドランプ、バンパーにつながり、グリルからヘッドランプにつながるアルミ素材のフローティングバーが、立体的なスピード感を生み出したと言う。
(編集部:小林 隆)
2010年 9月 3日