「第2回国際自動車通信技術展」が幕張メッセで開幕

幕張メッセで開催中の「第2回国際自動車通信技術展」

2010年12月1日~3日開催
入場無料(登録制)



幕張メッセの1ホールのみが使われており、展示面積は小さめ

 「第2回国際自動車通信技術展」が幕張メッセで開幕した。会期は2010年12月1日~3日で、電気・電子部品関連の展示会である「セミコン・ジャパン 2010」と併催され、幕張メッセのホール1に各社のブースが出展されている。

 展示規模はそれほど大きくないものの、トヨタ自動車は昨日発表したばかりのスマートフォン向けテレマティクスサービス「スマートG-BOOK」のデモや、青森県六カ所村で行っているスマートグリッド実証実験の概要展示を行い、そのほかの各社も自動車関連の通信サービスにかかわる展示を行っていた。

 また、この技術展は各種の講演が行われているのが特徴となっており、12月2日はマイクロソフトなど、12月3日は日産自動車などによる有料講演が予定されている。各講演の価格やスケジュールについては、国際自動車通信技術展のWebページを参照のこと。

 主な展示内容を以下に写真で紹介しておく。

トヨタ自動車のブース。12月1日にサービスを開始したスマートG-BOOKのデモ展示が行われていた
トヨタが各社と協力して青森県六カ所村で行っているスマートグリッド実証実験の概要展示iQをベースにした電気自動車の試作車両。充電システムも含めての展示
本田技研工業はインターナビを中心にした展示。通信費無料のHDDインターナビシステム+リンクアップフリーを訴求iPhone用アプリ「インターナビ ドライブ情報」。3種類のアプリがあり、ドライブ情報などを提供するインターナビ ドライブ情報をiPadで紹介
NTTドコモのブース。NTTドコモはフォーミュラ・ニッポンでFOMAネットワークを使った各種の実験を行っているフォーミュラ・ニッポン マシンに搭載されるデータロガーシステムの展示。車載システムから送られたデータが、パソコンにリアルタイムに表示される
パソコンでは、加速度などの情報のほか、ライブ映像を見ることもできるCEATEC JAPAN 2010でパイオニアとの協業が発表された「スマートフォン専用車載クレイドル」と通信ナビアプリ「ドコモ ドライブネット powered by カロッツェリア」ドコモ ドライブネット対応5.0V型ワイドPND「ゴリラ プラス」の連携デモ
ナビタイムジャパンは、通信カーナビ「CAR NAVITIME」を使ったソリューションを各種展示。写真は来春開始を予定している法人向けサービスのデモ。CAR NAVITIMEを搭載した各車からの情報を統合管理できるタコグラフで知られる矢崎総業は、次世代のタクシー用システムを展示。カーナビと運行管理、清算システムが一体化している
現在のタコグラフ。デジタルタコグラフとなっており、ここに運行情報を入力するハンディターミナルを取り付ける次世代タコグラフの画面。カーナビと一体化し、運行管理用の「休憩」「荷積み」などの情報はタッチパネルから入力する。5年後をめどに実用化とのことデジタル地図で知られる「インクリメントP」は、地図・ルートデータの即時差分更新をデモ。道路1本、建物1つからデータ更新が可能
ルート案内画面。画面下に見えるのが差分更新ログ。次世代ナビ画面のデモも兼ねているインクリメントPの次世代ナビ画面。方面看板が3Dマップの上に透過表示されるなど、斬新な試みが行われているパネル展示が行われていた「MapFanClub」。カーナビメーカーではなく、インクリメントPが地図更新などの会員サービスを行う仕組み。詳細は12月3日に発表される
カーナビソフトをPNDメーカーに提供するキャンバスマップルは、最新のカーナビソフト「マップルナビ3」搭載機を参考出品。写真はトライウィンの「DTN-X681」同じく参考出品されたトライウィンの「DTN-VF900」キャンバスマップルで展示スペースが一番大きかったのが、iPhone/iPad用の「ことりっぷアプリ」。昭文社の観光ガイドブック「ことりっぷ」のデジタル版で、すべての紹介店舗の緯度経度データを持ち、店舗の地図や近くのスポット表示が可能

(編集部:谷川 潔)
2010年 12月 1日