ランボルギーニ、スペシャルエディション「ガヤルド LP560-4ビコローレ」日本導入
ツートーンカラーの欧州/アジア太平洋地域限定モデル

ランボルギーニ・ジャパンのカントリー・マネージャーであるエジナルド・ベルトーリ氏

2011年5月20日発表



 ランボルギーニ ジャパンは5月20日、「ガヤルド LP560-4」のスペシャルエディション「ガヤルド LP560-4ビコローレ」の日本導入を記念して、東京都内で発表会を開催した。価格は未定だが、ここ1カ月以内に決定する模様。欧州およびアジア太平洋地域限定モデルとなる。

 “ビコローレ”とは日本語で2色のことで、すなわちツートーンカラーモデルを意味する。同社ではガヤルドシリーズとしてトップエンド・スポーツモデル「ガヤルドLP570-4 スーパーレジェーラ」を筆頭に、「ガヤルド LP560-4」、オープンルーフの「ガヤルド LP560-4スパイダー」、後輪駆動の「ガヤルド LP550-2」、それに今回発表されたビコローレを加えることで、シリーズのラインアップを完成させたとしている。

 そのガヤルド LP560-4ビコローレの特徴はエクステリアカラーで、「ブラックとカラーのコントラスト」というテーマのもと、ピラー、ルーフ、エンジン・フード、リアスポイラーなどウインドーラインから上をブラックに塗装し、ボディーカラーとのコントラストを作り上げた。ボディー下部のカラーはジアッロ・ミダス(イエロー)、アランチオ・ボレアリス(オレンジ)、グリージオ・テレスト(グレー)、ビアンコ・モノセルス(ホワイト)、ブルー・ケーラム(ブルー)の全5色が用意される。

 同テーマはインテリアにも反映され、ネロ・ペルセウスレザーが張られたインストルメントパネルやシート、ドアパネルにはエクステリアカラーと同色のステッチがあしらわれる(ビアンコ・モノセルスはグレーのステッチ)。

 エンジンは他のガヤルドと同様にV型10気筒 5.2リッターエンジンを搭載し、最高出力412kW(560PS)/8000rpm、最大トルク540Nm/6500rpmを発生。トランスミッションは6速MTまたはシーケンシャルトランスミッション「e-gear」と組み合わせ、4輪を駆動させる。0-100km/h加速は3.7秒、0-200km/h加速は11.8秒、最高速は325km/hを誇る。

アンベールされたガヤルド LP560-4ビコローレ
ガヤルド LP560-4ビコローレのボディーサイズは4345×1900×1165mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2560mm。車重は1410kg
インテリアはインストルメントパネルやシート、ドアパネルはレザー仕上げでボディーカラーと同色のステッチがあしらわれる
ランボルギーニ・ジャパン カントリー・マネージャー エジナルド・ベルトーリ氏

 発表会では、ランボルギーニ・ジャパンのカントリー・マネージャーであるエジナルド・ベルトーリ氏が登壇。

 ベルトーリ氏は、オートモービリランボルギーニの歴史と現在の取り組みを紹介するとともに、スポーツカーのあり方について、「将来的にエンジンパワーを得るだけでなく、車重を軽くすることが重要」「それに従いパワーウェイトレシオについても考えなくてはならない」と述べる。そのため、同社はスポーツカーに使う素材を研究することから始め、ワシントン大学とボーイング社をパートナーとして迎え入れ、強くて軽い特性を持つ独自のカーボンファイバーを開発したことを説明。

 開発されたカーボンファイバーは旅客機のボーイング787でも採用されているほど強度に優れると言い、ボディーカウルやフレーム、プロペラシャフトなどさまざまな個所で活用されている。例えば昨年のパリモーターショーで発表されたコンセプトカー「セスト・エレメント」はパッセンジャールームのシェル、フロントフレーム、サスペンションの主要コンポーネントなどにカーボンを使い、車重を990kgとした。また、今年のジュネーブショーで公開された新フラッグシップスポーツカー「アヴェンタドール LP700-4」では、わずか147.5kgのカーボンファイバー・モノコックを採用しており、今後も同社がカーボンファイバーを積極的に活用していくのは明らかだ。

 ガヤルド LP560-4ビコローレについては、上記の概要を紹介するとともに、「エンジンをミッドリアに搭載することで完璧な重量配分ですばらしいハンドリングを実現する」と、スポーツカーとしての魅力を語っていた。

ルーフ、ピラー、エンジンボンネットをブラックとしたV型10気筒 5.2リッターエンジンは最高出力412kW(560PS)/8000rpm、最大トルク540Nm/6500rpmを発生する0-100km/h加速は3.7秒、0-200km/h加速は11.8秒
最高速は325km/hを誇る駆動方式は4WDミッドリアに搭載するエンジンによって重量配分は完璧と言う
e-gearは5つのドライビング・プログラムを選択できるボディーカラーは全5色
発表会会場ではオフィシャルオンラインストア「ランボルギーニ ストア」で販売されるアパレル製品をまとったモデルによるファッションショーが行われた

(編集部:小林 隆)
2011年 5月 20日