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三菱電機、走行しながら三次元計測する「三菱インフラモニタリングシステム」開発

道路や鉄道の変化状況を高精度に解析

2015年7月21日発表

三菱インフラモニタリングシステム(MMSD)

 三菱電機は7月21日、道路や鉄道など社会インフラの状況変化を、車両で走行しながら高精度に三次元計測し解析する「三菱インフラモニタリングシステム(MMSD)」を開発したと発表。10月から鉄道向けにサービス提供を開始して、2016年10月にはトンネル(鉄道/道路双方)向けにサービスを提供開始する予定。

 今回開発したMMSDでは、高精度レーザー、高精細カメラ、GPS、IMU(慣性計測装置)などのセンサーを車両に搭載。道路・鉄道などの構造物や設備を走行しながら、自動で高精度に三次元計測できるようにした。

 レーザーによる三次元計測データやカメラによる高精細画像などを活用して、トンネル覆工面の変状(ひび割れ、うき、はく離、はく落、変形、漏水など)解析や、路面の変状(ひび割れ、轍ぼれなど)解析を行い、社会インフラの状況変化を高精度に識別可能とした。

 また、走行しながら計測することで通行規制などが不要となり、短時間で三次元計測を可能とするほか、これまで人力(目視)に頼っていた点検・計測作業の自動・省力化を実現して、作業のばらつき防止と技術者不足を解決するとしている。

計測データの解析イメージ

(編集部:椿山和雄)