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ホンダ、青山本社ビルに「スマート水素ステーション」を設置。5月11日より稼働開始

都内の商業地域に設置されるのは初

2016年5月11日 稼働開始

ホンダの青山本社ビルに設置されたパッケージ型「スマート水素ステーション(SHS)」

 本田技研工業は5月11日、独自に開発した高圧水電解システム「Power Creator」を採用したパッケージ型「スマート水素ステーション(SHS)」を青山本社ビルに設置し、同日より稼働を開始した。都内の商業地域にSHSが設置されるのは初めてのことで、同社としては2015年12月の和光本社ビルに続く2カ所目の設置となる。自治体ではすでに稼働している徳島県、宮城県、埼玉県に続き、熊本県や神戸市での稼働に向けた準備も進められているという。

 SHSは、圧縮機を使用しないで製造圧力40MPaの水素を24時間で最大1.5kg製造でき、製造した水素は約19kg貯蔵することが可能。また、主要機器を7m2程度に収まるサイズでユニット化することにより、工場出荷後から短期間で設置することができ、小規模な水素ステーションとして活用できることがメリットとなっている。

 青山本社ビルに設置されたSHSは、まずは同社が保有するFCVへの水素充填に活用される予定だが、将来的には地産地消の水素として幅広い活用を検討するとしている。

(編集部:小林 隆)