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写真で見る ホンダ「フリード」「フリード クロスター」(2019年マイチェン)
詳細情報は10月18日発表
2019年9月20日 10:00
本田技研工業「フリード」は3列シートを備えた「ちょうどいい」サイズを持ったコンパクトミニバン。2代目となる現行モデルは2016年にデビューしており、27万台あまりを販売するヒットモデルとなった。ラインアップは2列目がキャプテンシートとなる6人乗りと、ベンチシートになる7人乗りの2タイプ。さらに兄弟車として2列シートでユーティリティを重視した5人乗りの「フリード+」も用意されている。
そして2019年、4年目を迎えるにあたり大きく手が加えられることになった。今回のマイナーチェンジ(MC)では、「鮮度」「技術価値」を高めることでユーザーの信頼を保つ、という点に注力。そこで「安全」「デザイン」「遊び心」の3本柱を掲げ、これらを進化させることで魅力アップを図ったわけだ。
ただ、今回お届けするのは事前情報のみ。細かなスペックをはじめグレード設定、装備、価格などは非公表となっているため、写真の装備にはオプションが含まれていると思われる。そのあたりの詳細情報は10月18日の発表をお待ちいただきたい。
まず、パワートレーン。こちらは従来通りガソリンとハイブリッドをラインアップしている。
ガソリンエンジンは直列4気筒1.5リッター直噴 DOHC i-VTECで変わらないものの、フリクション低減や燃焼改善、排出ガス性能などを向上している。トランスミッションは従来通りCVTとなるが、新たに同社ミニバンでは初となる「ステップダウンシフト制御」を採用。長い下り坂やコーナーなどでブレーキを踏み込むと自動的にシフトダウンを行ない、効果的なエンジンブレーキやレスポンスの向上を実現する。駆動方式は2WD(FF)と4WDを設定。従来は2WDのみだった7人乗りモデルにも4WDが設定されている。
ハイブリッドのエンジンについては同様の項目のほか、燃焼室のコンパクト化やナトリウム封入中空排気バルブの採用など、さらなる改善が図られている。こちらのトランスミッションは7速DCTで、駆動方式は2WD(FF)のほか、6人乗りモデルのみ4WDが設定される。
また、走りの面では操舵フィールの向上を目指して電動パワーステアリング(EPS)のセッティングをリファイン。街中など低速域での扱いやすさはそのままに、中高速域での安定感や安心感を向上している。
安全装備の面では先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」が全モデルに標準装備となった。衝突軽減ブレーキや前方誤発進抑制機能といった従来機能に加え、新たに後方誤発進抑制機能が追加されたほか、アダプティブクルーズコントロールでは加減速フィール改善など、標識認識機能では英語併記の「止まれ」標識に対応するなど性能向上が図られている。
フリード/フリード+ クロスター
今回のマイナーチェンジで新たに設定されたのが「CROSSTAR(クロスター)」だ。このモデルはフリードが持つ基本機能はそのままに、フロントまわりやルーフレールなどのアウトドア風味をプラス。遊び心が感じられる専用エクステリアが特長。インテリアにおいても専用のローズウッド加飾、専用カラーのシート表皮などで特別感を演出している。
バリエーションはフリードは2列目がキャプテンシートとなる6人乗りのみとなっているものの、フリード+にも同グレードを設定。パワートレーンはハイブリッドとガソリンが用意され、ともに2WDまたは4WDを選ぶことが可能となる。
ボディカラーは新色の「プレミアムクリスタルオレンジ・メタリックII」「シーグラスブルー・パール」、フリード系では初採用となる「シルバーミストグリーン・メタリック」「スーパープラチナグレー・メタリック」「プラチナホワイト・パール」、既存色の「プレミアムクリスタルレッド・メタリック」「クリスタルブラック・パール」の計7色が設定される。
フリード/フリード+
標準モデルは「精悍で落ち着きのある表情」をテーマにフロントグリルやフロントバンパーを一新。インテリアはベースグレードがモカ系、上級グレードがブラックを基調としたカラーとなる。
フリードのバリエーションは6人乗りと7人乗り、フリード+は5人乗りのが用意される。パワートレーンはハイブリッドとガソリンで、駆動方式は2WDまたは4WDを選択可能。ただし、ハイブリッドの7人乗りは2WDのみとなっている。
ボディカラーはクロスターと同色のほか、フリード専用色となる「ミッドナイトブルービーム・メタリック」「ルナーシルバー・メタリック」が追加され計9色が設定される。