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写真で見る マツダ「CX-30」
深化した魂動デザインと車内空間、使い勝手をバランス
2019年9月20日 11:00
- 2019年9月20日 予約受注開始
- 239万2500円~371万3600円(消費税10%含む)
「MAZDA3」に続いて、マツダの新世代商品群の第2弾となる「CX-30」が、9月20日より受注を開始した。発売は10月24日を予定しており、新世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」搭載モデルについては、2020年1月以降の発売を予定している。
CX-30は、「CX-3」と「CX-5」の間に位置するモデル。それだけに室内の広さや荷室の広さではCX-5を目指し、一方で取りまわしやすさ、扱いやすさというボディサイズではCX-3を目指すという、機動性と室内空間のゆとりを高次元でバランスさせることに注力したモデルと言える。
CX-30に関する詳細は関連記事でも紹介しているが、ここでは直列4気筒2.0リッター直噴ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.0」を搭載する「20S PROACTIVE Touring Selection」と、直列4気筒1.8リッター直噴クリーンディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D 1.8」を搭載する「XD L Package」の2モデルを写真を中心に紹介していきたい。
目指したのは世界で最も美しいクロスオーバーSUV
世界で最も美しいクロスオーバーSUVを目指したというCX-30。特にエクステリアデザインを優先すると車内空間に制限が出るなかで、車内空間を確保しつつデザイン性を持たせるためのブレークスルーとなったのがDピラーの作り込みだ。プロポーションを優先し、ルーフを後ろ下がりにすると、クーペ的でスポーティな見た目になるが、車内に目を向ければ特に後席の頭上スペースに制限が生まれる。しかしながらルーフを後ろ上がりにするとデザインに動きがなくなってしまう。そこでCX-30ではDピラーに注目。バックウィンドウの下端を後退させ、Dピラーを寝かせることで居住性を犠牲にせずに流麗なラインを実現した。
また、ボディ下部のガーニッシュ部分の幅を広く取ることで、厚ぼったくなりがちなSUVにおいてスリムな印象を演出。さらに、リアキャビンから大きく張り出したリアフェンダーや、リアゲートにおいてもくびれを持たせることで、ワイドでありながら軽快さを演出している。
深化した魂動デザインはMAZDA3に通じる。特にドアパネルなどのサイドの面においては、明確なプレスラインを設けず、柔らかな面によって光の移ろいを表現する。CX-30のデザインにおける造形テーマは「溜め、払い」だと言い、フロントフェンダーから後方に向けてのひと筋の強い光を意識していて、MAZDA3とは異なった表現をしている。
CX-5並みのゆとりを実現した車室空間
運転席はドライバーを中心に左右対称とし、メーターなどがすべてドライバーに正対する包まれた空間を演出。一方の助手席においては、横方向に伸びやかなウイング状のダッシュボードによって、居心地のよさと安心感を演出した。また、そのウイングの縁の縫製や、末端部にカシメのように金属加飾を配置することで、上質なインテリアを演出する
内装トリムにはシックなリッチブラウンと、モダンなネイビーブルーを設定。リッチブラウン内装にはブラックとホワイトの本革シートを組み合わせ、ネイビーブルー内装にはグレージュとブラックのファブリックシートを設定し、幅広いユーザーニーズに応える形とした。
さらに前席の乗員間の間隔はCX-5と同等のスペースを確保。幅広いセンターアームレストや、横並びで2本置けるドリンクホルダーなど、快適な空間を確保した。また後席においても前席との距離をCX-3比で+26mm確保するとともに、左右座席間隔はCX-3比で+50mmを確保。さらにルーフ後方を高くし、足下もフロアの高さを下げることで余裕のある頭上空間を確保している。
実用性を考慮したラゲッジ設計
荷室については、CX-3では物足りなくなったヤングファミリー層を想定して、グローバルサイズのベビーカーが搭載できる荷室長を確保している。67~70Lサイズのスーツケースを2つ余裕で乗せられる容量を持ち、開口幅については、組み立て家具の梱包など大きな荷物も載せられる1020mmとした。
荷室の開口高さは731mmとなっており、これはCX-3(786mm)、CX-5(741mm)よりも低い数字。水ケースなどの重いものを積む際に、持ち直しなどをせずに1モーションで持ち上げられる高さだ。
また、ボトムグレードとなる「20S」を除くすべてのグレードで、電動でリアゲートを開閉できる「パワーリフトゲート」を採用するなど、ユーティリティ性においてもユーザーをサポートする。