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ちょっと写真で見る フェラーリ「296 GTS」
2022年6月27日 13:32
フェラーリ・ジャパンが6月24日に日本国内で初公開した新型「296 GTS」は、ミッド・リアエンジンの2シーター・ベルリネッタ「296 GTB」のスパイダーモデルで、公道用スパイダーモデルとしてはフェラーリ史上初めて6気筒エンジンが搭載され、ステアリングを握る楽しさという概念を根本から書き換え、限界まで攻めるドライビングに限らず、日常的な走行でも純粋な感動を味わえる1台として投入された。
搭載されるエンジンは、最高出力663CVというV型6気筒2.9リッターターボで、等間隔爆発をもたらすバンク角120°を採用しつつ、バンク間にターボチャージャーを搭載することで、コンパクトで重量配分に優れる構造を実現。また、V型6気筒エンジンでありながら、自然吸気V型12気筒エンジンが放つ高周波のハーモニーを実現させたことで、開発中は「ピッコロV12(小さなV12)」の愛称が付いたという。
そこに122kW(167CV)の電気モーターを組み合わせ、PHEV(プラグインハイブリッド)システムトータルで最高出力610kW(830CV)/8000rpm、最大トルク740Nm/6250rpmを発生。このエンジンと電気モーターは、新開発のTMAアクチュエーターを介して連携していて、エンジンとモーターを同時に使うことも、モーターのみで駆動することも可能としている。トランスミッションは8速DCTを採用し、EVモードでの航続距離は25kmで、最高速は135km/hを誇る。
ボディは296 GTBのシャシーを再設計し、従来のスパイダーモデルよりも、Aピラー、Bピラー、サイドシルの最適化を行なったことで、ねじり剛性を50%、ビーム剛性を8%向上。また、ラジエータを両サイドに配置したことで、フロントにF1テクノロジ由来の「Tトレー」を採用した。
コックピットは「SF90 ストラダーレ」で導入されたフルデジタル・インターフェースを中心に構築。計器類のほとんどはドライバー側にまとめられ、シンプルな助手席の前のインパネには「パッセンジャー・ディスプレイ」が備わっている。